プロ野球の華、オールスターゲームが今年も7月18日(西武ドーム)、19日(甲子園)に開催される。今年の注目は、グラウンドの選手よりもベンチに集まりそうだ。“指揮官”の数がセ・リーグは4人、パ・リーグは1人になる可能性があるというのである。
まずセは昨年優勝の巨人・原辰徳監督、補佐役のコーチは2位阪神の和田豊監督と3位広島の野村謙二郎監督。そこに今年はもう1人増えそうなのだ。
「中日の谷繁元信・選手兼任監督がベンチ入りしそう。谷繁はファン投票で巨人・阿部慎之助に次ぐ票を集めています。ファン投票で選出されなくても監督推薦枠は人気や実績を考慮すれば谷繁が当確でしょう。選手兼任とはいえ、監督4人で臨むとなると話題性も出てきます」(スポーツ紙記者)
その一方でお寒いのがパのベンチ。本来、指揮を執るはずの楽天・星野仙一監督は、難病「胸椎黄色靭帯骨化症」で5月末から長期休養中で、オールスターの辞退を発表。楽天の監督代行を務める佐藤義則コーチが監督代行としてパの指揮を執ることが決定した。星野監督は総監督という立場で、選手選考などに関わるという。
2位・西武を見ても、伊原春樹監督は成績不振で休養の後、辞任を発表(田辺徳雄監督代行の肩書は「代行」のまま)。結局「監督」として残ったのは、3位・ロッテの伊東勤監督だけ、という状況だ。
結果、4人の監督がベンチに並ぶセ・リーグvs監督1人ぼっちのパ・リーグという、オールスター始まって以来の珍事が起こるかもしれない。
※週刊ポスト2014年7月11日号