韓国のセウォル号沈没事故に対し、ローマ法王は意外なことに極めて厳しい言葉を発した。「韓国民がこの事件をきっかけに倫理的・霊的に生まれ変わることを望む」。逃げた船長、拝金主義の船主、嘘を繰り返す政府それらは残念なことに偶然重なった不幸ではない。ローマ法王だけでなく、世界は韓国に内在するインチキがまかり通る慣習と民族性に気づき始めている。
韓国には圧倒的に技術力と運用能力が足りない。にもかかわらず背伸びして国産化を強引に進めた結果、肝心の国防がボロボロになっている。
【車内に消火剤が撒かれる戦車】
K1戦車は韓国が「初の国産主力戦車」と誇るものだが、実際は米・クライスラー社が試作開発を行なった。韓国には生産能力がないため、エンジンを含めた主要構成品は米国から輸入し韓国で組み立てている。
「これでは国産といえない」との国内からの批判を受け、火災検知システムを国産品に積み替えたが、戦車砲を左に向けて発射すると、なぜか火災検知システムが反応し、機関室内に消火剤(ハロンガス)が撒かれる事故が続発。その後、火災検知システムの積み替えは中止された。
【自国民に飛んでいくミサイル】
主力戦闘機F-15Kに搭載された対地ミサイルシステム「SLAM-ER」の誘導電波が韓国で民間使用されている携帯電話の波長と重なる事が判明した。
「軍は『有事の際には同一波長の携帯電話の使用を抑制させ、中継局をストップさせて安全を図る』という対応策を発表している。そうでなければ、携帯電話を使っている人にミサイルが飛んでいきかねない」(軍事ジャーナリスト・古是三春氏)
【長靴よりボロい戦闘靴】
2008年、それまでの米軍製(有償軍事援助)から「通気性が倍以上かつ防水性能は4倍、耐久性も倍以上」とPRされた国産の「新型戦闘靴」を採用。3年で160万足を調達したが、水たまりを歩くだけで浸水、さらには硬い地表や路上で行進中に靴底が割れる事故が続発し不評を買った。2010年に「機能性戦闘靴」を新たに採用したがこちらも欠陥が見つかっている。
【沈む水陸両用車】
水陸両用の装軌式(キャタピラ)のK21歩兵戦闘車は、2009年12月に渡河訓練中に浸水し沈没している。また2010年7月にも試験用の池で使用中に浸水、沈没して死者を出した。
「原因は公表されていないが、設計の不備や溶接・ハッチなどのパッキング不良などの原因が考えられる。K21は不良の多発で2012年初頭まで配備が見送られることとなった」(軍事ジャーナリスト・清谷信一氏)
※SAPIO2014年7月号