夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回は寄せられたのは、飲料メーカー勤務のご主人(45歳)。20代の頃はオシャレに気を使う奥様(44歳)だったのですが……。
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去年の夏からです。「体は締め付けられるし、汗疹はできるし、もう、や~めた!」。ボディスーツを脱ぎ捨てました。髪の毛も「ロングだと洗うのも乾かすのも面倒くさくて嫌!」と、ちびまる子ちゃんみたいなオカッパ頭に。
今年に入ると「胸を締め付けられるから」とブラジャーを着けなくなり、ついには「女物のパンティって、ピッタリのフィット感が煩わしいの。このユッタリ感っていいわ!」。僕のトランクスを穿くようになりました。
「家の中ではいいけど外出時はやめろ。見られたらどうするんだ!」というと「それって裸になるってことでしょ? 大丈夫よ。口説かれても、相手は私のトランクスを見れば興醒め。浮気防止で、むしろアナタに感謝してもらいたいぐらい」
この前、一緒に僕の実家に行った時もノーブラにトランクスの妻。親父の帰りが遅いというので泊まることにし、夕飯の後、妻はお風呂に。ところが、しばらくしてお風呂から悲鳴が! 帰宅した親父が、風呂場の脱衣カゴの一番上にトランクスが置かれてるのを見て、僕が入浴してると勘違い。「どうだ、お湯加減は?」と浴室のドアを開けてしまったんです。
「キャ~!」
「わ、悪い! でも、何で男物のパンツが……」
だからトランクスはやめろといったんだよ。こんな時だけ、か弱い女性のような悲鳴を上げて……トランクスとのギャップ、親父にどう説明すればいいんだよ!
※週刊ポスト2014年7月11日号