『フジロック・フェスティバル』や『サマーソニック』など、これから目白押しの「夏フェス」。フェスを楽しむためには準備も必要。大自然の中で行われるフェスが多いので、交通手段や持ち物も事前にチェックしておこう。
まずは、プラン作りから。フェス歴16年、本誌のK記者はこうアドバイス。
「大きなフェスでは同時に複数のステージで演奏をしているので、自分が見たいアーティストの出演時間を事前にHPなどで調べ、スケジュールを組むこと。移動時間に20~30分かかることもあるので、必ず余裕のある行動を」(K記者)
開演時間直前に動いても混雑して目的のステージにたどり着けなかったり、時には入場規制がかかったり、大物アーティストになればなるほど混雑は避けられない。遅くとも30分前には行動しよう。
水や軽食を用意しておくことも必須だ。会場内には屋台で軽食や飲み物を販売しているが、凍らせたぺットボトルの水や水筒に飲み物を入れて持っていこう。
「お店によっては、頼むと氷と飲み物を水筒に入れてくれるので、冷たいまま持ち歩けます。また、お昼時などは混雑するので、何か小腹を満たす食べ物を持っていき、行列に並ぶ時間をずらすのも手。フェスによっては飲食物の持ち込みに制限があるのでHPなどで確認を」(K記者)
交通手段の把握も重要事項。フェス歴17年、フェスで知り合った女性と交際し、結婚したというWEBマガジン『Festival Life』代表の原田臣さんはこう語る。
「野外フェスは山や海辺など、自然の中で行われることが多い。『フジロック』は越後湯沢駅から会場までシャトルバスが出ていますが40分ほどかかり、さらに、乗車までに1時間並ぶこともあるので要注意」(原田さん)
フェス会場によっては駐車場を多く確保しているところもあるが、駐車券がないと入れないところがほとんど。車で行く人は入場チケットと一緒に事前に購入を。電車で行く人は、無料の巡回バスやシャトルバスが最寄り駅から出ていることが多いので調べておこう。
フェスでのファッションは、
「一日中動き回るので、スニーカーがおススメ。天候が不安定な自然の中でのフェスの場合、長靴が重宝します」
と、ぴあ音楽営業担当の谷酒志央さん。最初からレインシューズを履いてくる人も多い。
「ただ、長靴は蒸れるので、フェスでは小さく折り畳めるバードウオッチング用の長靴や、防水加工のサンダルがあると便利。
Tシャツは吸汗速乾性の高い素材を選び、濡れると夏でも冷えるので、着替えも用意。虫よけのため、素足ではなくタイツやレギンスをはき、山に行く場合は、雨具はもちろん、夜冷えるのでアウターも必須です」(K記者)
また、持ち物について、谷酒さんはこう助言する。
「UV対策は絶対。帽子も必須アイテムです」(谷酒さん)
「荷物はリュックに入れ、現地では、ビニールシートを敷いて、リュックはそこに置き、必需品と貴重品を入れたショルダーなどで身軽に行動を。ステージ近くのブルーシートなどでの場所取りは厳禁。
でも、立ちっぱなしはつらいので、100均で売っている折り畳み式の簡易イスがあると、荷物も置けて便利です。また、ゴミ袋や除菌ウエットティッシュ、トイレでも使えるティッシュペーパーも持参して」(K記者)
宿泊場所の確保も必須。2~3日にわたって行われる野外フェスでは、テントを張って泊まる人も多い。
「テント泊は開催日を通して3000~4000円程度と利用料金も安いですが、そのぶん過酷。テント内はサウナ状態になり、お風呂も自由に入れないので初心者には不向き。連日フェスを楽しむ場合は、ホテルや旅館を事前に押さえるべし。近くの宿はすぐ満室になるが、少し離れた場所の宿泊施設なら空室を見つけやすいので早めの確認を」(原田さん)
※女性セブン2014年7月17日号