涙にはストレス解消の効果があるといわれるが、泣ける“ツボ”は人それぞれ。今回は、38才の保険の仕事をしている女性が、七夕の短冊へ願いを込めた娘について語ってくれました。
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昨年のことです。以前からめまいがあったのですが、疲れのせいだと放っておいたところ、頭痛がひどくなり、手にしびれまで感じるように…。病院で検査をすると、軽い脳梗塞と判明しました。1週間ほど入院することになったものの、私はシングルマザー。実家は遠方のうえ、離婚のせいで絶縁状態のため、7才の娘の預け先がありません。
仕方がないので、24時間体制の託児所に1週間預かってもらうことに。娘には心配をかけないよう、「お仕事で遠くに行くけど、お土産を買って帰るね」と伝えると、本人も納得してくれました。
退院してすぐ、心配しながら迎えに行くと、意外に「お泊まり楽しかった」と、ケロリとした様子。先生からも「とってもいい子でしたよ」と言われ、安心したような拍子抜けしたような…。
その後も娘に内緒で投薬治療を続け、症状が落ち着いてきた頃、娘の小学校の授業参観がありました。教室には七夕飾りがあり、短冊には、「AKB48になれますように」などのかわいらしい願いごとがたくさん。
娘の短冊を探すと、「ママのびょうきがなおりますように。ママとずっといっしょにいられますように」と書かれていました。託児所の職員には固く口止めしていましたし、もちろん私も内緒にしていたのに、なぜ…。薬をのみ続けていたことがバレたのでしょうか。
娘と一緒に学校から帰る途中、「ママは元気で長生きするから大丈夫!」と力こぶをみせると、娘はうれしそうに手をつないできました。娘には、私以外頼れる人がいないのに、無理をしがちな私の生活は、娘の命もおびやかす大変なことなのだと実感。今は子育て・仕事に加え、健康にも気を配るようにしています。
※女性セブン2014年7月24日号