EXILEのAKIRAが主演を務めるドラマ『GTO』(関西テレビ・フジテレビ系)の第2シーズンの放送が7月8日にスタートした。15分拡大となった初回の平均視聴率は、9.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。人気シリーズの初回としては、低調な滑り出しとなってしまった。
1998年に反町隆史主演でドラマ化された際には、原作漫画の人気もあいまって大ヒットした『GTO』。全12話通じての平均視聴率はなんと28.5%だった。
そして、2012年にはAKIRAの主演でリメイク。反町バージョンには及ばないものの、全11話で平均視聴率13.2%と、決して悪い数字ではなかった。
過去の数字と比べると今回の9.7%という視聴率は、残念ながら“低い”といわざるをえないもの。この結果について、ドラマに詳しい芸能ライターはこう語る。
「事前の番宣も頑張っていたし、強力な裏番組があるわけでもなかったので、関係者はこの結果にショックを受けているでしょう。10時15分スタートの15分拡大版だったということで、放送時間が深くなってしまった分、視聴率が取れなかったということはあると思いますけどね」
ちなみに、番組の評判をツイッターで調べてみると、
「録画してたGTO見てたけど、なんかお説教臭い感じで原作のGTOとなんか違う」
「GTO見てるけど、正直話がつまらないとかの前にカメラワーク変だし、しかも最初凝りすぎてて見づらい」
といった感じで、やはり決して高評価というわけではないようだ。ただ、感想ツイートそのものは多く、まったく興味が持たれていないわけでもないようだ。前出の芸能ライターはこう分析する。
「ジャニーズのタレントを筆頭に、若手の俳優・女優が多く出演しているということもあり、そのファン層である20代以下の視聴者が多いのですが、基本的に若い視聴者はドラマをリアルタイムで見るという習慣がなく、録画しておいて、あとで見るということが多い。たしかに、ネット上での評判はよくないですが、本当に人気がないドラマだったら、感想すら投稿されませんから、潜在的な視聴率はもっと高いはずです」
どうやら、現状の視聴率は必ずしも現実をそのまま映し出しているものではないということのようだ。視聴者のライフスタイルも変わっているのだから、視聴率に代わる新たな指針が必要となっているのだろう。