一夜にして世界の有名人となってしまった「号泣県議」の野々村竜太郎氏(47)。杜撰すぎる政務活動費の不正使用もさることながら、釈明会見での「ア゛ア゛アァーン! やっと議員になったんです! アッハーン!」と泣きわめく姿は強烈だった。彼の政治家としての資質を批判すればきりがないが、それを措いて興味が湧くのは彼の奇行のルーツである。
ここ数年、兵庫県西宮市の巨大団地にある野々村氏の部屋からは、「あの会見」を思わせる奇声がたびたび聞こえてきたという。同じ棟に住む男性がいう。
「そう、“アビャ~ン! アビャビャビャビャ~!”というような声でした。もう大笑いしているのか、大泣きしているのかすらわからない。何の前触れもなく深夜に突然響き渡るから本当に不気味だった。県議やったなんて、今度の一件で初めて知りました。信じられへんわ」
激情をコントロールできない人物であることは会見でも容易に窺えたが、スイッチの入っていない「平常時」もやっぱり妙だ。自らを「ののちゃん県議」と名乗ったり、両耳に手を添えて、人を小馬鹿にしたような手振りで「何?」と聞き耳を立てるなんて序の口。彼と接した人々を取材すると、
「“議会に許せないヤツがいるんや。呪いをかけるんや”とブツブツつぶやいていた」(中堅県議)
「宇宙のエネルギーでダイエットに成功した、と力説された」(地元記者)
など、異様なエピソードが次々と出てきた。
※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号