兵庫県議を辞職した野々村竜太郎氏の不自然な出費で一躍注目を集めたのが「政務活動費」だ。東京都議会では議員1人あたり年720万円まで認められている。本誌は、都議会を中心に政務活動費の実態を調査した。
セクハラ野次を受けたとして一躍時の人になった塩村文夏都議の政務活動費はどうなっているのかと探してみたが見当たらない。
事務局に問い合わせると、塩村都議は2013年6月の選挙で初当選のため、まだ公開されている政務活動費の明細がないとのことだった。
一方、野次を飛ばして謝罪した鈴木章浩都議はノートパソコン3台にウイルスソフトを加えた合計22万円の買い物をし、半分を政務活動費として計上していた。
さらに調べると旅行会社発行の89万円の領収証も出てきた。「ロンドンオリンピック視察団渡航費用」との但し書きがあり、こちらは全額を計上していた。
●取材協力/若林亜紀(ジャーナリスト)
※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号