毎年数多くの卒業生を一流企業に送り出す私学の雄・早稲田大学で一風変わった「会社説明会」が行なわれた。
6月27日に早稲田大学広告研究会が主催したのは「性産業合同就職説明会」。その名の通り、セックス産業の一流企業であるソフト・オン・デマンド(SOD=AVメーカー)、TENGA(アダルトグッズメーカー)、ムーディーズ(AVメーカー)、ティーパワーズ(AVプロダクション)の4社が合同で学生に向けて業務内容の説明を行なったのだ。参加した政経学部3年の女子学生が語る。
「200人以上入れる教室が満員になるほどの盛況でした。女子学生も2割ほどいました。他大学の学生さんもかなり来ていましたよ」
SODグループからは今春入社した早大OGの社員が登壇。「いまだに親に反対されている」と苦しい胸の内を明かした。次に同社の8年目の女性社員も登壇し、「社内でセクハラされることはないので安心して」と呼びかけた。
有名AV女優が多数所属するティーパワーズからは30代の男性社員が登場。「商品であるモデルの感情を傷つけないように細心の注意を払う」などマネージャーの心得を説いた。男性社員が振り返る。
「みなさん熱心に聞いてましたね。『所属モデルの中に現役女子大生は在籍していますか』なんて質問をされましたが、『身元がバレてしまうのでご想像にお任せします』と答えておきました(笑い)」
参加4社のうち1社では、その場で直接入社の希望を伝えてきた学生が早速1次面接を通過し、あとは社長による最終面接を残すのみだという。
※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号