奇抜なサングラスやロングストールなど、独特のセンスで注目を浴びるACミラン・本田圭佑だが、代名詞となっているのが両腕にはめたゴツい腕時計だ。このスタイルは、今年1月8日のACミラン入団会見でも話題になった。
当時、その腕時計はイタリアの新進ブランド「ガガミラノ」だったが、実はミラン入団後にひっそり別ブランドに“移籍”していたのである。そのことがサッカー関係者、ファッション関係者を中心に大きな話題となっている。
「W杯前の代表強化試合で成田空港に到着したとき、両腕ともフランスのハイブランド『カルティエ』のものに変わっていた。2011年から本田選手は『ガガミラノ』とスポンサー契約をしていたはずなので、他のブランドの時計をはめることはできないはずなんですが……」(ファッション関係者)
ガガミラノは決してリーズナブルなブランドではないが、ミラン入団時に本田が着けていた世界500個の限定品でも36万7500円。50万円オーバーの時計が当たり前のカルティエと比較すれば格下であることは否めない。
「ミランの10番」という栄誉を得てスポンサーもランクアップしたということかと思いきや、そうではないらしい。
『カルティエ』を取り扱うリシュモンジャパンに訊くと、「本田選手とは契約はしておりませんし、当社から品物を提供しているわけでもありません。ご自身で愛用いただいているようです。今後、CMなどに出演いただく予定もありません」(カルティエ・コミュニケーション部)とのこと。カルティエから“スカウト”があったわけではないようだ。
ガガミラノは「本田選手との契約につきましては、円満に終了いたしております。もともとブラジルW杯まで応援させていただくという契約内容でした」と(PR担当)と説明するが、この“移籍騒動”の裏には、海外サッカークラブ並みの厳しい査定があったようだ。アスリートを中心としたマネジメント事務所の関係者がいう。
「本田選手のブランド力は、今年に入って揺らいでいる。所属チームのACミランでもリーグ戦で1得点しか挙げられず、地元ファンからは期待外れと大ブーイングでした。ミラノが本拠の『ガガ』社も同じ日本代表でも将来性のある柿谷曜一朗に乗り替えたようです」
※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号