世にも奇妙な実話である。6月22日、名古屋市内の某所に地元テレビ局など6社が集まった。彼らの目当ては市川海老蔵(36)だった。8月23日公開のホラー映画『喰女』のPRで東京からやってきたのだ。
中京テレビの取材時間の時に、それは起こった。海老蔵をインタビューしたのは、フリーの杉山季世アナ(30)。名古屋では「美形アナ」として情報番組などで人気の存在だ。
滞りなく取材は進行していたが、突然、海老蔵が本業で磨いた「にらみ」で杉山アナにこう告げたのである。
「あなた、もしかして妊娠してるでしょう?」
杉山アナは驚き、そしてこう答えた。
「えっ! ……はい。そうなんです」
彼女は結婚していることも公表していないほどで、妊娠の事実を知っているのはごくわずかな友人たちに限られていた。
ニヤリと笑い、海老蔵はさらに続けた。
「だったら、(妊娠)4か月くらいでしょう?」
「はい、そうです……」
周囲にいた人々は思わずどよめいた。
──以上は現場にいた関係者の証言による再現だ。その関係者がいう。
「いや、驚きました。杉山アナはお腹が大きいわけではなく、見た目からは妊娠しているなんてまったくわからなかった。本人も“ほとんど誰にも話していないのに……”と目を丸くしていました。
海老蔵さんは、小林麻央さん(31)の2回の出産を間近で見ていたから、妊娠初期の似たような雰囲気を感じたのか……。その日の海老蔵さんはスピリチュアルな雰囲気に満ちていた。ホラー映画の取材現場だということもあって、ゾッとする感じもありました」
女性同士であれば「普段ハイヒールを履いていたのに突然ぺったんこの靴を履いていたり、体のラインが出る服をよく着ている人がウエストの絞れていないファッションに変えたりで感づくこともある」(30代・OL)というが、この日の海老蔵と杉山アナは初対面。そんな変化に気づきようもない。
しかし、ある芸能プロ関係者は「海老蔵さんならありうる」と頷く。
「彼は昔からスピリチュアルなものに傾倒していることで有名で、節目節目で信頼する霊能者に占いをしてもらっている。財布やカバンなどの持ち物も占いや風水を参考にして選んでいるという。そういうものに触れ続けていたことで、もしかしたら何かを“感じる”ことができるようになったのかもしれません」
※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号