W杯では散々だった香川真司。所属するマンチェスター・ユナイテッド(マンU)での立場も危ういが、かといって高額の移籍金を払うチームも見つからず、結局飼い殺しにされてしまうのではとの懸念がある。
だが、4年後のロシアW杯を目指す新たな日本代表にとって香川は欠かせぬ主力だ。復活させる方法はないのだろうか。サッカージャーナリストの財徳健治氏はこう語る。
「W杯で活躍できなかった最大の要因は試合勘の鈍りでした。本来の輝きを取り戻すには試合に出られる環境を最優先で探すことです。
監督が替われば扱いが180度変わる世界ですから、マンUで試合に出られる可能性もゼロではない。だが無理そうなら早めに新天地へ旅立ったほうがいい。ポテンシャルの高さは欧州で認められていますから、レギュラーで使ってくれるチームが見つかれば、どんな条件であろうとサインすべきでしょう」
独ブンデスリーガへの復帰、伊セリエAへの移籍も取り沙汰される中、香川は正念場を迎えている。
※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号