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カープ女子増殖についてOB・安仁屋氏が目を細めしみじみ語る

 昨年来の快進撃と相まって、広島東洋カープを熱烈に応援する女性たち、世にいう「カープ女子」が急増している。もちろん、カープの選手が好きで応援している人も多いのだが、中には「ユニフォームがかわいい」「赤色が好き」などファッション性を入り口にしている人も少なくない。要するに「カープファン」を流行の一部と捉え、それに乗っている感覚を持つ女性もいるようなのだ。

 流行が過熱すると、様々なトラブルを生むのは世の常だ。そしてこれまで男性のコミュニティだった場所に女性が入り込むと、必ずこういうことが起きる。「カープ芸人」として知られるギース尾関氏が語る。

「カープ女子が増えたお蔭で球場全体が盛り上がっていますが、スタンドで見知らぬ隣同士、得点シーンでは抱き合って喜ぶのに便乗して、体を触る痴漢が出没していると聞きます。カープファンを名乗って、カープ女子をナンパする不埒者もいるので、くれぐれも注意してもらいたい。そんなことでカープ女子が1人でも減るのは困りますから」

 とはいえ赤いユニフォームに身を包んだ多くの女性たちが、カープナインに向けてスタンドで黄色い声援をあげる姿を誰が想像しただろうか。往年のOBは当惑しながらも大歓迎している。巨人戦で34勝、巨人キラーといわれた安仁屋宗八氏は、目を細めてしみじみと語る。

「カープ女子ねェ。増えているねェ。我々の現役時代には考えられなかったことだよ。女子どころか、ガラガラの内野スタンドは、ヤジ将軍と呼ばれるオヤジばかりで、他には誰もいなかった。それが今は、どこの球場でもカープの応援席から埋まっていくというんだからね」

 こんなにファンが増えたのはなぜでしょうか。

「僕も含めて、山本浩二や衣笠祥雄みたいな男臭い選手じゃなくて、今のチームにはさわやかなイケメンが多い。それに強さが噛み合ったから女性が来てくれるんでしょう。まァ、どんな理由でもいい。球場に足を運んでくれさえすれば、それでエエよ」

 が、ブームというものは冷めるのも早い。だからこそ安仁屋氏はカープナインに檄を飛ばす。

「ファンの人にこれからも球場へ応援しに来てもらうためにも、今年こそは必ず優勝しなくてはダメだ。優勝を勝ち取ることで、ファンを定着させることが重要だよ」

※週刊ポスト2014年7月25日・8月1日号

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