市川中車こと香川照之(48才)にとって待望の歌舞伎座デビューとなった『七月大歌舞伎』。しかし、そんな記念すべき日である7月5日の初日、ロビーには異様な光景が広がったという。
「梨園では歌舞伎役者の妻は、ロビーに立って後援会やご贔屓のかたがたに挨拶するのが慣例です。しかし、香川さんの奥さん・A子さんは歌舞伎座に姿を見せずに、代わりに母親の浜木綿子さん(78才)がロビー活動をおやりになっていました。これはかなり異例のことといえますよ。夫婦間に何かトラブルでもあったのかな…って思ってました」
そんな心配をする梨園関係者。その予感が的中する記事が、直後の7月8日発売の写真週刊誌『FLASH』(7月22日号)で報じられる。
《香川照之 元CA妻と愛息の狭間で家庭崩壊大ピンチ!》。こんな見出しで大々的に報じられた香川家の危機。前出の梨園関係者はこう話す。
「やっぱり!って感じでしたね。もともと奥さんは香川さんの歌舞伎界入りを積極的に応援していたわけではありませんからね。ついにこの日が来たな…と思いました」
2011年9月、父・市川猿翁(74才)との45年にわたる恩讐を乗り越えて、歌舞伎界入りを宣言した香川。そして2012年6月に九代目市川中車としてデビュー。40才を超えてのチャレンジに、梨園内部からは否定的な声もあがったが、すべてはともに歌舞伎界入りした長男・五代目市川團子くん(10才)に自分が継ぐことの叶わなかった「猿之助」の名跡を継がせるためだった。
「政明(團子くんの本名)がいるのに、140年にわたって続いた一族を、自分が継がなくていいものかと思った。その船に、乗らないわけにいかなかった」
歌舞伎界入りの際、こう決意を語っていた香川。しかし、1995年に結婚して以来、CAを辞め、専業主婦として普通の生活を送っていた妻のA子さんにしてみれば、“寝耳に水”の話だった。梨園のしきたりなどまるでわからない彼女は慣れない生活にストレスをため込むようになっていった。
「歌舞伎界入りを宣言したとき、香川さんは猿翁さんを自宅に呼び寄せ、親子三代で同居していることを明かしていましたが、これも香川さんの独断でした。猿翁さんはパーキンソン症候群を患っていて、その影響からか精神的に追い詰められたりすると、夜中でも奇声をあげたり、塞ぎ込んで“死にたい”と言い出したりすることもあったそうです。
これには香川さんの2人のお子さんたちも不安を募らせてしまって…。そんな状況にA子さんも疲れ切ってしまったようですよ。当時、下の娘さんのお受験も重なっていたため、しばらくの間、奥さんは子供たちを連れて家を出ていたみたいでした」(別の梨園関係者)
このときは猿翁も香川との同居に息苦しさを覚え、すぐに同居を解消したため、事なきを得たが、今また家族はバラバラになっていた。
「香川さんの自宅には、自室を改築した稽古部屋があって、香川さんは仕事が終われば、その部屋にこもって、團子くんとともにずっと稽古しているみたいなんです。
一方、娘さんは團子くんが歌舞伎を始めてからは、両親が團子くん中心の生活になってしまい、その結果、疎外感からか、赤ちゃん返りが始まったそうです。また、娘さんは歌舞伎のために眉毛を薄くしている香川さんが怖いみたいで、香川さんに近づかないようです。そのため、A子さんは娘さんから目が離せず、つきっきりとなっているんです。
ですから、いま香川家は完全に香川さんと團子くん、A子さんと娘さんの真っ二つに別れていて、生活も完全に別々なんです。つまり入り口だけ一緒の“家庭内別居”となっているようです」(前出・梨園関係者)
※女性セブン2014年7月31日・8月7日号