高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、東アジアで挑発的な行動を繰り返す中国について語っていただきました。
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──ここ最近、かなり強引な形で東アジアでの海洋進出を展開している中国について、お話をうかがいたいと思います。東シナ海では、中国の公船が尖閣諸島周辺の日本の領海に侵入。南シナ海では、ベトナムやフィリピンに対し、中国海軍が威嚇を繰り返し、南沙諸島や西沙諸島を手に入れようとしています。
高須:でも、中国海軍も攻撃をしているわけではないんでしょ? 船で体当りしたり、放水したり、それくらいなもんだよね。つまり、嫌がらせをしているっていうことだね。本気で海戦できるような状況ではないはず。戦ったところで、中国海軍は勝てないしね。
──とはいえ、中国はアジアの大国ですから、ベトナムやフィリピンにとってはかなり脅威ではあると思うんですが。
高須:中国が近隣国を攻め出したりなんかしたら、それは大変なことだよ。でも、ベトナムは中越戦争でも事実上中国を負かしているからね。これは陸軍の話だけど、今、中国がベトナムの国境線を攻めて行っても、ベトナムは勝っちゃうんじゃないかな。ベトナム軍は本当に強いからね。世界最強なんじゃないかと思うよ。インドシナ戦争ではフランスと戦って独立を勝ち取ってるし、ベトナム戦争ではアメリカにも勝ってる。
──たしかに世界の列強を破っていますね。
高須:要するにベトナムは中国に比べて小国だといっても、戦争したところで中国が勝てる見込みがあるわけではないということなんだよね。もちろん中国もそれを理解しているから、戦争に踏み込むことはない。で、日本もベトナムもフィリピンも、もちろん戦争する気もないから、抗議こそするけど強い反撃には出ない。結局、「どうせ戦争にはならない」という前提があったうえで、牽制し合っているという状況なんだけど、いちばん声が大きくて傲慢な中国が幅を効かせているってことなんだろうね。
──現状では戦争になる可能性は低そうですが、中国の挑発がエスカレートしてきているような気もします。
高須:そう。だから、そろそろ日本も反撃をしてもいい頃だと思う。中国機が自衛隊機に異常接近なんかしてるんでしょ? 日本も同じことをやり返せばいいのに。日本の領空を侵す中国機に、ブルーインパルスをアクロバット飛行で近づければ、とんでもなくビビると思うよ(笑い)。
──中国としても、日本は何もしてこないと思っていたら、まさかのアクロバット飛行で対抗されるわけですからね。
高須:日本はどうしてもっと強気にならないのか、本当に不思議でしょうがない。たしかに、日本と中国が陸上でつばぜり合いになっているっていうのなら話は別だけど、尖閣周辺の場合は、海軍の話だからね。仮に日本が中国の船を沈めることになっても、陸軍が攻めてくることはないんだよ。つまり、日本がとんでもなく不利な状況というわけではないんだから、もっと強気になったほうがいい。日本が大人しくしていると、どんどん中国は図々しくなるだけだよ。
──ただ抗議しているだけでは、ダメだと。
高須:そう。で、ベトナムとかフィリピンとも、もっと協力した方がいい。もともと、ベトナムもフィリピンも日本とは仲が良い国だしね。日本とアメリカが、ベトナムやフィリピンを守ってあげることができれば、さすがの中国もどんどん立場がなくなってくるでしょ。本当なら、ロシアにも協力してもらって、中国を包囲できればいいんだけど…。まあ、いずれにしろ、中国に遠慮する必要はない。もっと強気に出るべきだね。
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暴れる中国に対して、日本はもっと強い態度で対抗するべきだと主張する高須院長。たしかに、このまま黙っていて、いつの間にか中国に尖閣諸島を奪われていた…なんてことになったら、洒落にならない。中国を静かにさせる方策を取るべき時が近付いているのかもしれない。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。