元チェッカーズの鶴久政治が、7月13日に放映された『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)の2時間スペシャル『夏の芸能人かえうた祭』に出演した。この日、鶴久はリードボーカルとして『ジュリアに傷心』の替え歌『鶴久の嫉妬心(ジェラシーハート)』を披露。“サイドボーカルの悲しみ”をテーマに歌い、会場の笑いを誘った。
チェッカーズといえば、1984年には『ギザギザハートの子守唄』『涙のリクエスト』『哀しくてジェラシー』が3曲同時にベストテン入り。前髪を垂らし、後ろは刈り上げる“チェッカーズカット”を全国の中高生がマネし、社会現象となったアイドルグループだった。その後も、『星屑のステージ』『夜明けのブレス』『ミセスマーメイド』などヒット曲を連発し、1992年、惜しまれながらも解散した。
チェッカーズ解散後、リードボーカルの藤井郁弥(現・フミヤ)はソロとして大活躍している。では、鶴久と高杢禎彦という2人のサイドボーカルコンビはどうだったのか。解散当初は、高杢はバラエティやドラマを中心に、鶴久政治は音楽活動も続けながら、バラエティにも出演していた。『夜もヒッパレ』(日本テレビ系)などで、高杢と鶴久2人揃って熱唱するなど、チェッカーズ時代と変わらぬ息のあったところも見せていた。
だが、最近、鶴久は『有吉ゼミ』(日本テレビ系)に“片付け男子”として度々出演するなどテレビで顔を見掛ける機会が増えているが、高杢の姿はあまり見る機会がない。なぜだろうか。芸能担当記者が語る。
「チェッカーズ解散後、2人は同じ事務所に所属していたこともあり、セットでの出演が多かった。でも、今は別々の事務所ということもあり、共演が減っています」
それだけでなく、別の事情もあるという。テレビ局関係者が話す。
「世間は、どうしても『チェッカーズ=フミヤのいたバンド』というイメージを持ちます。逆に言えば、『元チェッカーズ』の看板を引っ提げてテレビ出演する場合、何らかの形でフミヤには触れざるを得ない。事実、『からくり~』の替え歌でも、鶴久はフミヤという単語を出していたし、フリートークでもフミヤの話題が出ました。
そうなると、当然の帰結として、2003年に暴露本を出版し、フミヤを痛烈に批判した高杢は、バラエティ番組では使いにくい。フミヤについて触れづらいし、なにか言った所で笑えませんからね」
実際、高杢は暴露本の出版以降、テレビ出演が大幅に減っている。今、いったい何をしているのだろうか。前出・芸能担当記者が話す。
「主に講演会の仕事をしています。埼玉県の制作する道路使用適正化に関するビデオにも出ていますね。ちなみに、今年初めてのホームページ更新は、5月30日。『ご無沙汰してます!』というタイトルで、都内の高校のPTAを対象とした講演会の案内でした」
高杢が再びテレビで活躍する日は来るか。