女性の永遠の憧れといわれるバーキン。ミランダ・カー(31才)やニコール・リッチー(32才)、君島十和子(48才)ら多くの著名人も愛用している。
1837年に馬具商としてパリ(仏)で創業したエルメスを代表するバッグ、バーキンが生まれたのは英国出身の歌手・ジェーン・バーキンのおかげ。1984年、当時のエルメスの社長が飛行機で隣合わせになったジェーンがボロボロの籐のカゴに荷物を詰め込んでいるのを見て、整理せずに何でも入れられるバッグをプレゼントさせてほしいと作ったもの。
だがここ数年は、世界的に人気のため常時品薄。予約も取りおきも受けていない。店頭で幸運にもゲットできたときのために、失敗しない持ち方を、ファッションプロデューサーの植松晃士さんに“おしゃれのプロ”の目線で語ってもらいました。
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バーキンは、持っているとクラス感が増す、女性にとっての勲章みたいなもの。移り気な人も、サイズや素材、金具違いなど集めたくなるパワーがあります。サイズは25cmから5cm刻み。バブルの頃は大きめの35 cmが流行しましたが、今は25 cmが旬。
日本人には25 cmのほうがバランスがいいんですね。底に4つの鋲がついているのは、そのまま床にさりげなく置いてカジュアルに使用するため。汚れ防止のためハンドルにスカーフなどを巻くのは、気持ちはわかるけどちょっと粋ではない、かな。フォーマルなあらたまった場では持ってはいけません。
バッグの蓋は開けて使います。あくまでカジュアルなバッグです。モノを持っていればいいというわけではなくて、バッグに負けないその人の魅力があること、その人のバランスに合っていることが重要です。勘違いすると女を下げることにもなるのでご注意を。
※女性セブン2014年7月31日・8月7日号