2億円稼いだ株トレーダー“ウルフ村田”こと、村田美夏さん(43)。「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)や「深イイ話」(日テレ)などへのテレビ出演を機に、いま注目を集めるトレーダー・投資家・実業家だ。
東大経済学部首席卒業、銀行勤務という才媛ながら、キャバ嬢に転身してNo.1を獲得、好物はわかめラーメン(100円)というキャラクターにも注目が集まっている。破天荒なアラフォーの本音に迫った。【後編/ウルフ村田のプライベートと今後】
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――酔っ払うとUSBメモリーを複数買って周囲に配ったり、パソコンのチャート画面を睨みながら下ネタを連発……など、見るものを圧倒する個性的な村田さん。ご自分では自分の個性をどう思っていますか。
村田:手と腕の組み方から、右脳・左脳の働きの傾向を判断する、ネットで話題になっていた診断テストでは、私は「うう脳」でした。見たものや物事を直感的にとらえ、感覚的に処理するタイプ。この診断の真偽や科学的根拠などはわかりませんが、私に関しては当たっています。
――そういえば、大ヒットしている映画『アナと雪の女王』の楽曲「レット・イット・ゴー」の歌詞が好きじゃないとか。
村田:テレビでそう言って、アナ雪ファンの友人に叱られちゃったんですが、私がありのままにしていると、自由奔放で、動物以下になってしまう。40歳を超えてだいぶ大人しくなったとは言われますが、私に関しては、ありのままでは駄目で、人間の型にはめこんで、ようやくこれなのです……。
――そうはいっても、村田さんからは充実したオーラが出ています。仕事の充実の証でしょうか。
村田:人に迷惑をかけない範囲で、できるだけ自由に生きるためにも、得意分野を突出させています。つまり私がこんなに変わっていても、受け入れてくださる方がいるのは、株のトレードで一定の結果を出しているからだと思うんですね。社会に受け入れられるには、「突出したもの」か「感謝されるもの」が必要だと思います。どんな分野でもいいと思うんです。むしろ、人が嫌がってやらない分野、レッド・オーシャンじゃなくて、ブルー・オーシャンのほうがいいかもしれません。
――そもそも村田さん、株で有名人になったきっかけは何だったのでしょう。
村田:2012年の12月から、毎日、どんな銘柄をどのくらい買って、いくら勝ったか、負けたかをクローズドのグループで公開していました。人に買った方がいいよとは決して勧めません。私はこうしていますと書くだけです。これは自慢するためでもなんでもなくて、自分だけ儲けてももったいないから。一方で失敗もあるから、それも教訓にしてくださいと。正直に書いているうちに、多くの人が読んでくれるようになっていました。
――“2億円”が村田さんの枕詞のようになっていますが、いまはどのくらい稼いでいるんですか。
村田:昨年はアベノミクスが絶好調で2億円利益でしたが、今年はまだ分かりません。去年より勝てれば嬉しいです。結構大きな金額損することもありますが、失敗を引きずると前に進めないから、失敗は潜在意識の下に押し込んで、普段は忘れるようにしています。ただ、自分自身、調子こいてるなというときに、失敗を潜在意識からひっぱり出してきて、意識的に鬱になったりしています(笑)。
株は無理すると損するんです。いまは実業のポテンシャルが高いのでそちらに注力していて、株に執着しすぎずにやっていきたいと思っています。