「加トちゃんがヤバい!」。
6月9日と16日の2週にわたって放送された『鶴瓶の家族に乾杯』(NHK)以降、そんな声がネットを中心に急速に高まっている。たしかに、放送で映し出された加トちゃんこと加藤茶(71)は、冒頭から虚ろな目で茶畑を見つめ、笑福亭釣瓶との掛け合いにも覇気がなく、ろれつもたどたどしいばかり。往年のギャグを振りまくこともなく、ただたださまようような姿に、“病気説”が噂されるのも納得の内容だった。
番組では、鹿児島県南九州市を巡る二人の姿が放送されたが、その中で彼らが立ち寄ったのが、“薩摩の小京都”と呼ばれる美しい町並みを誇る知覧町。番組のロケを見ていた地元住民は語る。
「本当にどうしたんだろうっていうくらい、傍から見ていても加藤さんはおかしかったですよ。撮影が止まると、誰とも話さず、ずっとボ~ッとしているんです。スタッフの皆さんもどうしていいか分からない感じでした。撮影が再び始まると、スタッフの方が合いの手を入れるようにして加藤さんに話を振る。それに加藤さんが反応して話し出すという…。本当は加藤さんと握手したかったけど、野次馬で見に行った私たちが声を掛けるなんてことはとてもできませんでした」
ほとんど自発的に言葉を話そうとしなかったという加トちゃん。番組では、知覧の特産品である知覧茶を加トちゃんが飲むというシーンもあったが。
「あれには地元の人も苦笑いでしたよ。苦いって言われるとは思いませんでしたから(笑)。知覧茶は、さわやかな香りが特徴で飲みやすい緑茶ですからね。ほんと、撮影の皆さんが帰ったあとも、加トちゃんどうしたんだろうって話題に。ちょうど加藤さんが来た一週間後くらいに、違う番組の撮影で前川清さんが来たのですが、すっごい元気だし明るかったんです。それだけに加藤さんの元気のなさがとても気になってしまいましたね」(前出・地元民)
日本有数の武家屋敷が残存する知覧は、年間に多数のロケが行われほどの名所。
数々の有名人を見てきた地元の人々ですら、こんなケースは初めてだったという“加トちゃんショック”。「ちょっとだけよ~」と言われても、こんな姿は見たくなかった。