運営会社が東京証券取引所への上場を申請するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの無料通話アプリLINEだが、多くのユーザーを集めたきっかけとなったのが「スタンプ」機能だと言われている。文字だけでは伝えきれない部分を、スタンプひとつで伝えることができ、さらに多彩なバリエーションが揃っていることも人気の要因となったのだろう。
そんなスタンプ人気の陰に隠れているが、最近ではLINEの「絵文字」も進化しているという。今春からリニューアルした新絵文字機能「Sticons(スティッコン)」だ。「今ではスタンプの代わりに絵文字を利用しています」と話すのは女子大生のアカネさん(19歳)だ。
「LINEの絵文字は、今まで通り、文章中で通常の文字と同じサイズで使うこともできます。でも面白いのが、文字を打たずに絵文字を一つだけ選択すると、スタンプのサイズに拡大されて表示されるようになったことです。
最近は、絵文字のバリエーションも増えてきたので、私は絵文字をスタンプの代わりに利用しています。オススメの絵文字はかなりのバリエーションがある動物のシリーズ。マニアックな動物がたくさんいるので、それを連打して彼氏に意味もなく送って動物園ごっこみたいなことをしています」(アカネさん)
アカネさんだけではなく、男子学生の中にも、新絵文字機能をスタンプ代わりに利用している人は少なくないという。スナヤマさん(21歳)はスタンプと絵文字の違いを、次のように話す。
「もっぱら彼女と絵文字だけでやりとりしています。暇な時に意味もなく送りあっています。たとえば『授業ダルいね』といったキモチを絵文字で送っています。スタンプは文字が書いあってごちゃごちゃしているし、表情が数パターンしかない。
でも絵文字はたくさん種類があるうえに、文字が書いてないのでごちゃごちゃしていないところが魅力です。わざわざ新しいスタンプをダウンロードするのも面倒くさいので俺にとっては絵文字をスタンプとして使うほうが楽なんです」(スナヤマさん)
LINEの新しい絵文字機能は、もうユーザーに受け入れられているようである。