「ネットを中心に、私のことが話題になっていることは知っています。“テレビ局が用意したエキストラ”だとか“やらせ”だとか…。でも、はっきり言います。私はガチです! ただ、好きな有名人を追っかけているだけなんです」
東京・上野駅近くの喫茶店で、カフェオレを飲みながら、こう語り始めた女性は、秋本志保さん(39才)。今、ある理由で“時の人”となっている人物である。
ASKA被告(56才)が保釈された7月3日、湾岸署前で、駆けつけたファンのひとりとしてあるニュース番組の取材を受けたのが、彼女だった。
ところが、これを見たネットの住人から「この人、酒井法子(43才)のときも、押尾学(36才)のときも、保釈時に署の前でインタビュー受けてなかった?」と指摘され、彼女が映った過去の映像が続々と発掘されたことで、「彼女はテレビ局が雇ったエキストラなのでは?」という疑惑の声が噴出したのだ。
しかし、冒頭で本人が反論したように、彼女はあくまでも有名人の追っかけであり、のりピーや押尾のときも、「あの場にいたらインタビューされただけ」と力説する。
実は秋本さんのこの“追っかけ人生”、どうやら生来の筋金入りなのだ。
香川県高松市出身の彼女は、公務員の父、専業主婦の母の長女として生まれた。3才下の妹と6才下の弟がおり、一見するとフツーの家庭なのだが…。
「母は克美しげるさん(享年75才)の熱烈なファンで、追っかけをしていたんです。昔から彼が来る所にはどこでも行って、彼が愛人を殺害して逮捕されると、裁判にも通い詰めるほどでした。
私も物心がついたときには法廷の傍聴席で、母の膝の上でぼんやりと被告席に座る克美さんの姿を見てましたから。こんな母親だったので、好きな有名人を追っかけるのが当たり前のことになっていました」(秋本さん。以下「」内同)
小学生になるとチェッカーズのファンになった秋本さん。特に鶴久政治(50才)に恋い焦がれたという。
「あるとき、彼らが高松でライブをやったんです。もちろん、終演後に鶴久さんを追っかけました(笑い)。
そしたら鶴久さん、地元の商店街を歩いている途中で、突然、クルッと振り返って、私の方に歩いてくるんです。もう心臓バクバクで、なんだろうと思ったら、“お嬢ちゃん、100円あげるから頼むからついてこんといて”って」
こうして、有名人と言葉を交わす喜びを知った彼女は、さらに追っかけに精を出すようになる。
小学校の「トランペット楽隊」に入っていた秋本さんは、初めて演奏したのが光GENJIの『ガラスの十代』(作詞・作曲はASKA被告)だったこともあり、CHAGE and ASKAの大ファンに。
「彼らがコンサートで香川に来たときには、空港でお出迎えの演奏もしたんですよ。ASKAさんは当時からシャイな人で、公演後に出待ちしていると、ビックリして逃げちゃうんです。ホテルまで追いかけていって、そこでまた出待ちして(笑い)」
ターゲットはアーティストだけではない。彼女は歌舞伎役者も大好物なのだ。
「高校時代、地元で当時まだ中村勘九郎だった勘三郎さん(享年57才)の舞台があったんです。公演後に勘三郎さんを追いかけていったら、車から降りて、サインくれました!」
彼女は学業よりも追っかけ活動を優先するあまり、高校を通信制に変えたほどだった。
※女性セブン2014年8月14日号