「東宮一家揃っての参拝に天皇皇后両陛下も胸をなで下ろされたようです。宮内庁内にも安堵が広がりました」(宮内庁関係者)
7月29日、皇太子一家の伊勢神宮参拝が実現した。参拝後、雅子妃が神宮関係者に「伊勢に来たかった」と伝えたことからも参拝にかけていた思いの強さが窺えた。
「雅子さまはいまも起床も就寝も遅くご体調に波がある。愛子さまもご一緒に夜遅くなることも多く、万全の体調ではない中での参拝だったようです。
愛子さまは初めての緊張の連続だったのか表情が硬くお疲れの様子でしたが、お帰りの際には笑みを浮かべて手を振っていた様子が印象的でした」(同行した皇室担当記者)
参拝日程の2日間、厳戒態勢が敷かれた。
「秋篠宮一家の参拝と比べて、警備態勢がこんなにも違うのかと驚かされた。駅に集まった人も桁違いでしたが」(伊勢市民)
駅から神宮までの参道には警察官が10メートルごとに配置され、名古屋~近鉄宇治山田間の沿線沿いも、踏み切りや橋のたもとに私服警察官が立っていた。
「以前、雅子妃が東京ディズニーランドに日帰りされた際も警察官1000人以上が動員された。奉迎する市民に対する持ち物検査も厳しく、財布の中身まで確認する念の入れようでした」(前出の記者)
雅子妃にとって20年ぶりとなる伊勢参拝には、もうひとつの「区切り」の意味があったといわれる。参拝翌日の7月30日は雅子妃が適応障害と診断され、長期休養に入ってからちょうど10年。
今年雅子妃が外出する公務に出席したのは、1月の芸能鑑賞1回のみ。外出公務の少なさは、雅子妃の体調の不安定さが囁かれる理由となっていたが、前出の宮内庁関係者はこう語る。
「このタイミングで伊勢参拝を無事にこなされた意義は大きい。今回は私的な旅行という位置付けでしたが、自信を回復されたと思います」
※週刊ポスト2014年8月15・22日号