“番記者”からはこんな辛辣な感想が漏れている。「年初にはぽっちゃりしていた顎から首のラインが細くなった。『STAP式ダイエット』の成果ですね」──。
小保方晴子・理化学研究所ユニットリーダー(31)は茶髪も黒く染め直し、以前と印象が違うという。
現在は理研に出勤し、STAP細胞の検証実験に参加中。「小保方ルーム」と称される実験室に遅くまで籠もる日々を送っている。
「実験室は天井に設置されたカメラ2台で24時間監視されているうえ、実験時には立会人がつく。本人は先日のNHKの一件で取材に対して一層過敏になっている」(理研の研究者)
7月23日に追跡取材をしていたNHK記者と接触し、「右肘筋挫傷」などで全治2週間の診断を受けた小保方氏は、代理人を通じて「何か私が犯罪でもしたのか」「右手が痛く、実験に支障が出る。悔しい」と怒りのコメントを出した。
すわ、“逆襲モード”発動かと思われたが先行きは暗い。早稲田大学の調査委員会が博士学位は取り消さないとの調査報告書を公表したものの、彼女が在籍していた同大大学院先進理工学研究科の教授が異議を表明し、調査報告書がそのまま承認されない可能性が出てきた。
さらに日本学術会議が理研に対して速やかな不正解明と関係者の処分を求める声明を発表するなど、風当たりは強まる一方だ。前出の理研研究者がぼやく。
「彼女が体調不良を訴えているため本格的な検証実験にとりかかるのは9月頃になりそうだ。でも、理研の人間はみな『成果がないことを確認するための作業』だと知っていますから不毛な時間です」
今後「不正」が明らかになる可能性が高いだけに、小保方氏としては「体調不良」を繰り返すしかないのかもしれないが、もはや同情は集まりそうにない。
※週刊ポスト2014年8月15・22日号