視聴率5年連続10%超えを記録している、NHKの朝の情報番組『あさイチ』。「セックスレス」や「ママ友トラブル」といったテーマを扱い、大きな話題になることもしばしばだ。
MCを務める井ノ原快彦(38才、以下イノッチ)によると、リポーターがプレゼンする解説部分以外に台本はなく、イノッチらのコメントは全部アドリブだという。つまり、イノッチは“いち視聴者”と同じ立場で番組に参加しているということなのだ。
いち視聴者ゆえに、鋭い突っ込みを入れることも。そんな時もたじろがないで番組が進行していくのは、スタッフの取材力があるからだという。
「生放送で、なにかあってもすぐに対応ができるのって、スタッフに自信がある証拠。徹底的に取材しているんですよ。だからこそ、ゆるく見えて深い番組作りができる」(イノッチ、以下同)
確かに、リポーターは、誰に何を言われても明確に回答している。わからない部分は素直に認め、代わりに専門家に語ってもらう場面も。
そんなスタッフとイノッチの、翌日の特集の打ち合わせは、生放送終了直後から始まる、わずか数十分のみ。
「だから、この打ち合わせは、本番前の一発勝負。視聴者に言われる前に、ぼくと有働さんが担当ディレクターにわざと意地悪な質問をして突っ込む。『何を伝えたいの?』とか『それじゃ面白くないよ』って。身内でも容赦しません(笑い)。『あさイチ』の特集は、『セックスレス』とか、タイトルのインパクトで話題になることが多いけど、むしろ、そのテーマを取り上げるディレクターの目のつけどころがすごいと思う。だから、彼らの熱意はぼくらもきちんと伝えたいと思いますね」
同じくMCを務める有働由美子アナ(45才)についてはどう思っているのだろう。姉弟のようで、実は無邪気な妹と、落ち着いた兄にも見えるが…。
「有働さんのことは、みんな、もっとよく見てほしいなぁ(笑い)。すごく繊細な動きをするんですよ。彼女こそ、フォローの人。ぼくが微妙なコメントをした時なんて、『私はいいと思いましたよ』なんて励ましのメールをくれる」
本人の言う、腹黒・酒豪キャラじゃない?
「自分で腹黒って言ってるだけで、むしろ白? いや白くはないかもしれないけど、とにかく気持ちのいいお姉さん。番組開始から一緒なのは有働さんだけだから、2人で助け合っています。酒好きなのは本当だけどね(笑い)」
※女性セブン2014年8月21・28日号