江角マキコ(47才)がブログで超名門小学校のママ友にいじめられているとブログで告白し、注目されている「ママ友カースト」。いじめ加害者とされた母たちの抗議文なども出され、事態は一層加熱している。実際、名門と呼ばれる私立幼稚園や小学校の中はどんな状況なのか。
江角のように目立つタイプは、とかくママ友の輪から孤立してしまうという現実があるという。
たとえば、都内の超名門幼稚園に長女を通わせていたA美さん(40才、東京都江東区在住)は、卒園式後に行われる保護者主催の謝恩会の準備中に、こんなことがあったという。
「私はアルバム係になり、3人のメンバーで写真選びをしていました。でも、途中からパソコン作業が主になり、仕事でもパソコンを使っている私が率先して作業することになったんです。
そしたら、後日、校門前で他の2人に呼び止められ、“あなたはお仕事してるからパソコンができて、さぞお得意でしょうねぇ~”と露骨な嫌みを言われてしまって…。以来、彼女たちはほとんど口もきいてくれなくなりました。“出る杭は打たれる”ということを痛感しました…」
また、都内のある私立小学校に次男を通わせるB子さん(42才 港区在住)は、保護者会の場で目の当たりにした、こんな体験談を語る。
「保護者の中にカメラマンの女性がいたんですが、彼女は毎回、多忙を理由に保護者会に参加せず、最後はなんとシッターさんを代理で出席させ始めまして…。これには幹事ママも、“私だって働きながらやってるのに!”って激怒してしまい、ほかの保護者たちに、今後は彼女に会っても無視するよう要求してきたんです。さすがに無視するのはやりすぎじゃないかな…と思ったんですが、幹事ママに逆らえば、今度は自分が標的にされそうで…」
通常、ママ友というのは子供同士が友達になり、そこで親しくなってママ友となる。○○ちゃんのママ、と呼び合う存在になり、子供を中心にしているところから、親同士の関係がまずくなると、子供にも影響が及ぶこともある。
ママ友の実態に詳しい作家の石川結貴さんがこう語る。
「ママ友づきあいのいちばん難しいところは、単なる友達関係ではなく、そこにはカーストさながらの“格付け”が存在することです。
自身の経歴から始まり、キャリアウーマンか専業主婦か、着ている服のブランド、子供にどんな食事を与えているか、そういう材料をもとに、誰が上で誰が下で、誰が同じか、見極めた上でのつきあいになるのです。だからこそ、属するカーストを飛び越えるような、出しゃばった言動は、“生意気だ”と反感を持たれ、仲間外れになるんです」
一度、仲間外れになるとやっかいなことになる。それまで親しいがゆえにさまざまプライベートなことも話していることも多く、その内容がいい話のネタになってしまう危険性があるのだ。こんなママ友づきあいに嫌気がさして、そこから脱却する人もたくさんいる。
※女性セブン2014年8月28日号