視聴率絶好調の朝ドラ『花子とアン』(NHK)。舞台はフルーツ王国としても知られる山梨県で、桃やブドウの名産地として知られている。そこで、今が旬、地元ならではのおいしいももの食べ方の秘訣を教えてもらった。
噛んだ瞬間「カリッ!」と響く小気味のいい音。皮ごと丸かじりした硬いももは、何ともいえずさっぱりとみずみずしい。
「地元の人はみんな硬いももが大好き。このうまさは、もぎたてをすぐ口にできる地元の特権です」と、『果王園』の田中義朗さんは笑った。
「ももの花をつぼみのうちから選別し、実として育つのは最初の8分の1程度。収穫のときは“よくここまで育ってくれたな”と感動します。今年は大雪でダメになった農家も多くて…。でもそんなときこそ、お互いに助け合う。山梨の農家はライバルというより同志。繋がりの強さが、よりおいしいももを育てるんです」(田中さん)
ももの木は1本1本性質が異なり、実が熟すタイミングもさまざま。
「家業を継いで10年。うまい果物作りのために、毎日コツコツ木のデータを取ってここまでやってきました」(田中さん)。
8月上旬からはぶどう狩りもスタート。巨峰、ピオーネ、シャインマスカット、甲斐路など、ぶどうはもも以上に種類が豊富。
※女性セブン2014年8月21日・28日号