元チェッカーズ・鶴久政治(50)のテレビ出演が増加している。最近1か月ほどの間でも、『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)、『ナカイの窓芸能人100人一斉調査SP』、『誰だって波瀾爆笑』(ともに日本テレビ系)などの番組に出演。ここ数年、ほとんどテレビ出演のなかった鶴久に再びスポットが当たりつつある。どうしてなのだろうか。テレビ局関係者が話す。
「そもそも、チェッカーズというスーパーグループのサイドボーカルとして知名度は高いし、今のテレビ界において1980年代アイドルの存在は大きい。懐かしの名曲を振り返る企画などでは、“元チェッカーズ”としての需要があるわけです。
本当はリードボーカルの藤井フミヤに出てもらいたいが、フミヤはチェッカーズ時代の版権を放棄しているし、過去のVTRも使いにくい。現役バリバリのアーティストですから、懐かし企画に出るメリットもあまりないでしょう。だから、チェッカーズ振り返りものには、鶴久が呼ばれるケースが増えたわけです」
そこに加えて、最近では、『有吉ゼミ』(日本テレビ系)で“片付けすぎ男子”として、クローズアップされたことが大きいのだという。
「これまでのイメージと違う意外な一面を見せてくれました。芸能人はストロングポイントが1つだけだと厳しい。番組制作側から見た場合、これまでの鶴久は正直なところ、“元チェッカーズ”というストロングポイントしかなかった。
それが、“片付けすぎ男子”という新たな魅力が加わった。また、『有吉ゼミ』はゴールデン帯の高視聴率番組ですから、一般的にも業界的にも、多くの人が見ている。これによって、他の番組でも鶴久を起用すると面白いのでは、と考えるようになったのです」(同前)
『誰だって波瀾爆笑』では、チェッカーズ時代から仲良しという元光GENJI・諸星和己と共演。鶴久作曲のチェッカーズのヒットソング『夜明けのブレス』を鶴久のギターとコーラスに合わせて、諸星が熱唱。鶴久が諸星に曲を書くプランも話題に飛び出した。
「番組側としては、光GENJIファンとチェッカーズファンの両方を取り込める。どちらも活躍を知っているファン層の世代が近いので、仮に光GENJIファンでチャンネルを合わせた視聴者はチェッカーズの映像も楽しめるし、逆も同じとなるわけです。大スターの諸星とサイドボーカル気質の鶴久は、相性もいいと思いましたね。『波瀾爆笑』でも、諸星がわざと横柄な態度に出る部分を、鶴久がうまくフォローしていました」(同前)
今後、鶴久のテレビ出演は、ますます増えていくのかもしれない。