ダイエットの敵などと、女子たちに敬遠されがちだった牛肉。ところが最近では、ヘルシーで旨みが凝縮された赤身の人気や、熟成技術の向上、さらには女子会の増加で、空前の牛肉ブームだという。
なぜ女子は好んで肉を食らうのか?。
「過去にも羊肉やジビエブームはありましたが、牛肉だけでこれだけ長期間流行したことはありません」と「肉食系」グルメライターの小寺慶子さん。
牛肉ブームは、熟成肉に始まり、赤身、塊肉へと続いているという。背景の1つに、昨年2月のUSビーフ輸入の規制緩和により、上質の肉が仕入れやすくなったことが挙げられる。これにより米国から『ウルフギャング』が上陸、Tボーンステーキブームを作り出した。とはいえ、霜降りの和牛人気も根強い。
また、目の前で肉を切り分ける『ロウリーズ』や、塊肉を窯で焼いて客全員でシェアする『炉窯ステーキ煉瓦』、立ち食いの『いきなり!ステーキ』など、エンターテインメント性の高い店も続々登場。これまで以上に、好みや気分で肉を選べる時代になった。
さらに小寺さんは、ここ数年の肉食女子の急増について、理由は女子会にあるのでは、と語る。
「肉は塊で焼くと旨みが凝縮されておいしいといわれています。大人数で開く女子会なら、大きな塊肉をシェアできますよね。男性の目を気にせずガッツリ食べられますし、脂身の少ない赤身ならヘルシーで味もあっさりしているので量が食べられます。“太りたくないけど肉を食べたい”という欲求を満たしてくれる赤身の存在が肉食女子を増加させている理由でもあります」
※女性セブン2014年8月21日・28日号