ソチ五輪スノーボード女子パラレル大回転で日本人初のメダルとなる銀メダルを獲得した竹内智香選手。今から7年前、彼女は代表チームから外された選手だった。そんな彼女が、起伏に富んだ半生を綴った『私、勝ちにいきます』(小学館)を上梓。同書を読んだ先輩にして友人でシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんとの対談が実現した。
竹内:私は結婚するならとにかくしっかりした人。優柔不断は嫌、引っ張ってくれる人がいい。あと、一緒にいるときはお互いの時間を大事にするけれど、ある程度自分の時間はきちんと分けたいんです。
高橋:絶対必要だと思う。私は、恋人がマネジャーとしていてくれる(編集部注:高橋さんは2012年3月に個人マネジャーとの交際を発表している)ので、普段、24時間ほぼ一緒。逆に休日は、相手が何をしているか、わからない。だから、普段が一緒の分、お休みは、私は私の行動、彼も自分の時間を持つことがすごくいいと思う。
竹内:でも仕事が一緒って、大変なときはないですか?
高橋:全然ないよ。
竹内:それは、すごい。
高橋:全部やってくれるから。引っ張ってくれる感じだし。仕事では私が率先して動くけれど、家では愛犬が彼の後ろをついて回り、その後ろに私がついている感じ。智香ちゃんは、結婚とか子供がほしいと思わないの?
竹内:35、36才までには男の子が2人ほしいです。女の子は面倒だから(笑い)。尚子さん、子供は?
高橋:子供ねえ。私はもう、ほしいほしくないと夢を語るような年じゃないかもしれないし。本当にほしいんだったらそろそろ焦らないといけないな?と自分のお尻を叩くという、どっちについたらいいのかわからない状態(笑い)。今の仕事は忙しいけど面白かったりするのでつい先のことより明日の仕事は何だっけ?みたいな感じ。すごい毎日が充実してるからかなぁ。
竹内:日々充実して動き回れる時間って、もし70、80まで生きたとしても、そんなに長くないと思んです。子供がいたらその子に時間を使わなきゃいけないし、そうしたら今のような生活は無理。ほんとに家族がほしいと思わなきゃ、すごい覚悟が必要だと思います。
高橋:う~む、今もう、まさに「覚悟を持ちなさい」と言われている感じがする(笑い)。
竹内:別に結婚する、しないは大事じゃない気がします。結婚は紙(婚姻届)の上のことで、判を押すか押さないか。
高橋:本当にそう。私、婚姻届はいつ出してもいいのよ。明日でも3週間後、3か月後に出してもさ。いろいろ出してみたいタイミングが仏滅ばかりが続いてしまって(笑い)。すごい簡単なことなんだけどね。あっ、余計なことまでしゃべっちゃった…。
※女性セブン2014年8月21日・28日号