あいにくの台風や大雨に見舞われた今年のお盆休み。遊びに行く予定を立てていたにもかかわらず、天気のせいで急遽取りやめて、ずっと家にいたなんていう人も少なくないだろう。
そんななか、多くの人で賑わったのが、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンだ。この7月には新エリア「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」がオープンし、7月としては過去最高の87万人を集客。お盆休みも、不安定な天候にかかわらず、多くの来場者が訪れたようだ。
関西でUSJが盛り上がっている一方で、中部地方で多くの来場者を集めたのが、三重県の大規模複合型レジャー施設・ナガシマリゾートだ。
この秋に開業50周年を迎えるナガシマリゾートは、遊園地「ナガシマスパーランド」、温泉施設「長島温泉 湯あみの島」、花と緑と食のテーマパーク「なばなの里」、「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」などのほか、ホテルやアウトレットモールなどを含む複合型レジャー施設。同リゾートを運営する長島観光開発株式会社の広報によると、今年のお盆期間(8月8日から17日の10日間)でのナガシマリゾートの来場者数(ホテル、アウトレットモールの利用者は除く)は、38.1万人だったという。
USJが7月の1カ月で87万人ということは、単純計算して3分の1の10日間なら30万人弱となるわけだが、ナガシマリゾートではそれを上回る40万人近くを集客していることとなる。もちろん、お盆期間なので集客が多くて当たり前だが、悪天候だったことを考えると、10日間で約40万人の集客というのは、ナガシマリゾートの人気の高さを表しているといえるだろう。
そんなナガシマリゾートの中核を担うのは、遊園地「ナガシマスパーランド」だ。全国的な知名度でいえばまだ低いものの、中部・関西地方では大定番の人気スポットとなっており、日本国内の遊園地では、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに次ぐ年間来場者数を誇る。また、娯楽施設に関する国際団体「テーマド・エンターテインメント協会(Themed Entertainment Association)」が発表した2013年の世界の娯楽施設来場者数ランキングでは、来場者数584万人で18位にランクインしており、世界的にも人気の高い遊園地なのだ。
まさに中部地方No.1遊園地といえるナガシマスパーランドだが、東京ディズニーリゾートやUSJにはない、大きな特徴がある。それは、毎年7月から9月下旬に営業する世界最大級の屋外海水プール「ジャンボ海水プール」があることだ。
総面積7万5000平方メートルに、10のプールと11種のウォータースライダーを備える世界最大級の「ジャンボ海水プール」。この夏からは、「ナガシマリゾート広報大使」に就任したSKE48が出演するテレビCMの放映も開始。メンバーたちが「ブーメランツイスト」「サーフヒル」「フリーフォール」という3つのスライダーを体験し絶叫する姿は、ファンならずとも必見だ。ちなみに、SKE48にとって水着でのCM出演はこれが初だという。