国内

高須院長が集団的自衛権に賛成「普通の国になるだけのこと」

集団的自衛権は当然と語る高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、安倍内閣が容認を閣議決定した集団的自衛権について語っていただきました。

 * * *
──さまざまな議論が行われている集団的自衛権について、お話をうかがいたいと思います。安倍内閣が集団的自衛権を容認すると閣議決定したことについて、院長はどうお考えですか?

高須:普通の国になるだけのことだと思うよ。だってさあ、友達同士で「お前に何かあったら守ってやる。でも、俺に何かあったら守ってくれ」っていう関係はごく当たり前でしょ。日本は金を出してアメリカに守ってもらうけど、アメリカを守る必要はない、っていうのは、国と国との関係としてはあまりにも不自然だよね。

──確かに五分五分の関係とは言い難いですよね。

高須:「俺が守ったら、お前も守る」っていうのが、五分の関係だよね。義理と人情で考えたら当たり前のことであって、一般社会でそれができない奴は軽蔑されるよ。

──東アジアでは日本が集団的自衛権を認めることに対して、反発もありますが…。

高須:そんなの、日本に攻められるかもしれないってビビってる国が反対しているだけでしょ。中国と韓国以外は、みんな歓迎しているでしょ?

──そうですね。中韓以外の環太平洋の各国は、日本の集団的自衛権について一定の評価をしています。

高須:まあ、中韓にとって日本は“隣のシマの組”みたいなもんで、急に好戦的な姿勢を見せられたら、嬉しくないのは分かるけどね。でも、それ以外の国は日本にとっての兄弟分なんだから、助けなきゃあ男じゃないよ(笑い)。

──そのたとえは微妙ですが…(苦笑)。ただ、集団的自衛権については、国内でも反対意見が多く、真っ二つに分かれているという現状があります。

高須:どうして反対するのか、本当に疑問だよ。正直言って、非国民だと思うよ。戦争をしないに越したことはないけど、そろそろいい加減意見を切り替えるべきだと思う。

──意見を切り替える、とは?

高須:日本は、いまだにアメリカの植民地だっていうことをしっかり認識する必要があるんだよ。現時点では、日本には軍隊がないってことになっていて、アメリカの軍事力の傘の下にいるわけだ。経済政策だってアメリカの意向を多分に反映しているし、いまだに全然アメリカの支配から脱却できていないのが現状。もし今アメリカがなくなったら、日本は成立しなくなるだろうね。「それで日本は大丈夫なの?」っていう話だよ。安倍首相が掲げている「戦後レジームからの脱却」ってのは、結局アメリカの植民地支配から脱却して、普通の国になるってことであって、日本人ならそれを当たり前のことだと思うべきなんだけどねえ。

──ということは、今後自衛隊を軍隊として位置づけることも必要だと?

高須:そう。他の国と同じようにすればいいだけだよ。少なくとも、日本を守るだけの軍備を整えればいいと思う。自衛隊が軍隊化するのがどうしても嫌だというなら、民間軍事会社を使うという方法だってあるんだから。もちろん、いろんな議論を重ねる必要はあるけど、方法はいくらだってある。とにかく、日本が集団的自衛権を認めて“普通の国”になるということは、間違ってはいないと思うね。

 * * *
“普通の国”になるために、集団的自衛権の容認は当たり前だと主張する高須院長。しかしながら、集団的自衛権が実際にどんな形で行使されるかという点について、まだまだ不明な点が残っているのも事実。国内でのさらなる議論が必要となりそうだ。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン