社会現象となった『牡丹と薔薇』(東海テレビ・フジテレビ系、以下、東海テレビ)など、数多くの昼ドラに出演している神保悟志(51才)は、昼ドラの撮影は、他のドラマの撮影とはまったく違うと語る。
「セット優先で撮り続けるので、順番は滅茶苦茶。ぼく以外のシーンを含め、1時間ドラマ1本分になる台本50ページ以上を1日で撮ったことも。ぼくは過酷だと思ったのですが、共演した鮎ゆうき(48才)は、以前に他の昼ドラのヒロインを演じたこともあり、“この現場は仕切りがいいからラクだ”と言ったんです。
その言葉を聞いて、“この人、スゴイ”と素直に尊敬し、彼女と結婚するに至りました。昼ドラは撮影期間も拘束時間も長く、出演者同士、素の自分が出てしまう。だからこそ親密になれたと思います」(神保・以下同)
彼の昼ドラデビューは、1999年の『温泉へ行こう』(TBS系)の銀行マン役。そして、2011年に出演した『さくら心中』(東海テレビ)で、エロ全開の演技に注目が集まった。
「中島丈博先生の脚本といったら、やっぱりソコですから。この作品は、最初から60才くらいの設定で、腹に詰め物をして演じました。普通、ありえないじゃないですか、あんなキャスティング。ぼくはまだ40代でしたし(笑い)。その時は、老けメイクはあまりせず、芝居で見せるようにしましたが、物語に入っていくと、違和感はなくなるものなんです。昨年放送された『天国の恋』(東海テレビ)の時も、ぶっ飛んだ役でしたが、振り切って楽しんで演じていました」
9月から始まる新番組では“普通の人”を演じる。
「今回は普通の商社マン役。昼ドラの神保というイメージとはかなり違いますよ」
※女性セブン2014年9月4日号