この夏、愛子さまが何よりも楽しみにされていた静岡県・須崎御用邸でのご静養。8月18日夕方、皇太子ご一家は新幹線で帰京されたが、愛子さまは、ほんのり日焼けをされ、夏を満喫されたご様子が伝わってきた。
「低学年のころ、水泳が苦手だった愛子さまは須崎御用邸のある下田の海で泳ぎの特訓をされ、初等科の伝統行事である遊泳教室を見事乗り切り自信をつけられました。ですから、愛子さまにとって須崎はよい思い出の地であり、今年もどうしても訪れたかった場所なんです」(宮内庁関係者)
8月12日から1週間、愛子さまは毎日のように朝から晩まで海水浴を楽しまれたという。
「雅子さまもご静養を楽しみにされていたようで、下田に入られたときには、出迎えた市民らに笑顔で声をかけられるなど、期待に胸を躍らせているといった感じでした。しかも、真っ白なバッグまで新調なさっていました」(皇室記者)
そんな夏休み前から、雅子さまが公の場に姿を見せられる機会が増えている。
7月15日、皇太子ご一家は、昭和天皇が眠る武蔵野陵と香淳皇后の武蔵野東陵をご参拝になった。雅子さまにとっては12年ぶり、愛子さまは初めてのご参拝だった。
7月28~29日には、ご一家で伊勢神宮(三重県)を参拝されている。昨秋、20年に1度の式年遷宮を終えたことに際してのご訪問だったが、伊勢神宮も愛子さまにとっては初めてで、雅子さまは前回の遷宮以来、実に20年ぶりのご参拝となった。
また8月3日にはご一家で、都内で行われているインターハイ(高校総体)の女子サッカーやバレーボールの試合を観戦されている。こんな雅子さまの元気なお姿に、今後への期待を膨らませる報道が相次いだ。しかし、この雅子さまの積極的な動向について、あるベテラン皇室記者がこう話す。
「毎年、雅子さまは夏になると動き出されるんです。今年も例年通りの行動を見せられたという印象ですね。
夏休みに取られる長期ご静養に対しては以前から批判の声が上がっていました。ご公務は休まれているのに、私的なご静養はしっかりお取りになるのはいかがなものかということです。そういう声を気にされてか、夏休み前に少々無理をして公務に出られ、批判のトーンをやわらげようとされているのかと感じてしまうんです。
伊勢神宮ご参拝やインターハイご観戦前、中学生になられた愛子さまの不安定な登校状況が問題視されました。雅子さまとしては、ご公務に愛子さまもご一緒させることで、“愛子も元気ですよ”と、両陛下、そして国民にアピールされたように思います」(前出・ベテラン皇室記者)
そして、夏のご静養後における雅子さまの公務への取り組み方を不安視するのは皇室ジャーナリスト・神田秀一氏だ。
「国民は長期の夏休みを取られて、英気を養われた雅子さまに、秋以降のご公務への期待を膨らませます。ところがその後は、愛子さまの教育などに力を注ぐことに重きを置かれ、夏休み前の公務をなされない状態に逆戻りされています。これでは、ご公務完全復帰への道筋は見えてきません」
※女性セブン2014年9月4日号