なんとなく見ているだけでも、いつの間にかそのディープな物語にハマってしまうのが昼ドラだ。
多くの人気昼ドラを手がけてきたのは、脚本家の中島丈博さん。東海テレビ制作で『風のロンド』を皮切りに、白蓮がモデルといわれる昭和の愛憎劇『真珠夫人』などを手がけ、愛憎ドロドロ劇というジャンルを確立。『牡丹と薔薇』では嫉妬にかられた小沢真珠(37才)と、自己犠牲でひたすら耐える大河内奈々子(37才)の掛け合いが、社会現象を巻き起こした。
コラムニストのペリー荻野さんはこう話す。
「昼ドラで花開いた俳優が、嵐シリーズの渡辺裕之なら、女優は小沢真珠。驚くときは思いっきり目をむき、吐き捨てるようにセリフを言う。自然体の演技じゃだめなんですよ。視聴者が求めているのは、歌舞伎の見得のようなもの。“待ってました”みたいなところがあるから、とことん突き詰めて演じてほしい。この枠で体当たり演技をしている人を見ると嬉しくなります」
※女性セブン2014年9月4日号