三十路も半ばにさしかかった広末涼子(34)が、初めての悪女役で新境地を切り拓いた。主演するNHKの新ドラマ『聖女』(火曜22時~、全7話)で、8月19日放送の初回からラブシーンを披露したのだ。
物語はこうだ。高校生の中村晴樹(永山絢斗)は家庭教師の緒沢まりあ(広末)に心惹かれるが、まりあは「大学に合格したら、私を恋人にしてね」と告げ、突然姿を消してしまう。
それから10年後、弁護士になった晴樹の事務所に、世間を騒がす連続詐欺・殺人事件の容疑者から弁護の依頼が舞い込む。彼女は晴樹の初恋の人、まりあだった──。
肝心のラブシーンの舞台は、まりあが勉強を教える晴樹の部屋のベッドだ。
体位は晴樹が上、まりあが下の「正常位」。2人は互いの手を握りしめながら、熱い口づけを何度も交わす。時折漏れるクチュッという音がなんともいやらしい。
男の腕に抱かれてうっとりした表情を見ると、「広末も普段はこんな顔して抱かれているのか」とつい想像してしまう。キャミソール姿なのが残念だが、鎖骨や胸元の艶やかな肌は十分に堪能できた。
ドラマウォッチャーの北川昌弘氏も興奮を隠さない。
「初回からベッドシーンが登場して驚きました。24歳のまりあを演じる広末を見て、デビュー時の初々しさを思い出しました。それとは対照的に、34歳の容疑者を演じる姿も、アイドルから女優への成長を感じさせる存在感でした」
NHKの火曜22時枠「ドラマ10」はアラフォー女性がターゲット。これまでも年下男との不倫を描いた『セカンドバージン』(2010年)での鈴木京香の濡れ場が話題を集めた。
広末はアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』(2008年)で演技力が評価されるもその後の話題作は少なく、17年ぶりの主演作となった昨年の『スターマン・この星の恋』は平均視聴率8.5%とふるわなかった。今年2月には若手俳優との不倫スキャンダルが報じられた。
「このドラマにかける広末さんの意気込みは強い。制作サイドは『第2のセカンドバージン』を狙って2回目以降も注目のラブシーンを用意しているそうです」(NHK関係者)
※週刊ポスト2014年9月5日号