ここ数年、くじの当せん金が高額化しているのをご存じだろうか。定番のジャンボ宝くじのほか、異なる7つの数字を選択して当てるLOTO7、サッカー14試合の結果を当てるBIGの“御三家”が高額くじブームを牽引し、いまや当せん金が6億円、8億円も珍しくなくなった。くじ評論家の長利正弘さんは、こうした現象について次のように語る。
「現在の高額くじブームは、1等当せん金最高6億円を謳って8年前に華々しく登場したBIGが火付け役となりました。これを追うように宝くじも高額化。一昨年4月の法改正で1等当せん金の上限が額面金額の50万倍から250万倍に引き上げられ、昨年末には1等5億円のジャンボ宝くじが登場したのです」
元祖高額くじのBIGも、さらにこれに追いつくように当せん金の上限を引き上げ、昨年11月には日本のくじ史上最高額となる1等10億円のくじを期間限定で発売。9人の“10億円長者”を生み出した。今年2月に発売された10億円BIGと合わせると、すでに12人の10億円長者を生んでいる。今回8月23日から9月6日の期間限定で発売される10億円BIGも、新たな長者を生む可能性が高い。
こうした高額くじ人気の中、1等の当せん金額を抑えて当せん確率の高いくじを数多く出してほしいという声もある。しかし実際は1等が高額であればあるほどくじの売れ行きはいい。大半の人は高額くじに圧倒的な魅力を感じていると言えるだろう。
「注目はBIGですね。買い方は非常に簡単で、一番のメリットは予想しなくていいこと。過去のデータ分析等も不要。BIGはサッカー14試合の結果を1(勝ち)、2(負け)、0(引き分け)の数字に置き換えてコンピュータがランダムに選択するので、購入者はくじを買うだけでいいんです。サッカーを知らない人でも気軽に買えて、チャンスは10億円! と大きいのが魅力です」