橋本聖子参院議員(49才)による男子フィギュアスケート・高橋大輔(28才)への“無理チュー”騒動が波紋を広げている。
現在過労で入院中という橋本氏は「甚だ軽率だった」と書面で謝罪するのみ。一方の高橋は会見の席で「パワハラ、セクハラがあったとは一切思わない。大人と大人がちょっとハメを外しすぎたのかなと思います。すみません」と、橋本氏を擁護した。東京工業大学大学院でコミュニケーション戦略論の講義を持つ増沢隆太氏はこう言う。
「今回のケースを一般企業におきかえると、部長や役員クラスの偉い人が、若い女性社員にキスを迫ったようなものですから懲戒免職となりかねません。写真を撮られていますから、高橋選手がかばえばかばうほど“何かあるんじゃないか”と周りは見ますよね。その写真を撮られたことが、非常に迂闊だった。今回の橋本さんは打つ手がない状態ですから、“逃げる”という手しか打てなかったのだと思います」
2006年から日本スケート連盟会長の椅子に座り、日本オリンピック委員会の常務理事兼選手強化本部長を務める橋本氏は、単にスポーツ界のトップというだけでなく参院議員で、森喜朗元首相(現東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長)という後ろ盾もある。今回の一件がここまで大事になったのは、そんな橋本氏の華麗なる経歴によるところが大きい。
そして今、彼女にさらなる疑惑が噴出している。それは男子フィギュア・ソチ五輪代表の選考に関して。
「選考は昨年12月に行われた全日本選手権の成績が重視されたんですが、高橋選手は直前にけがをして5位に終わったんです。そして代表候補資格のある3位に入ったのは小塚崇彦選手(25才)でした。本人たちはもちろん、多くの人が3枠目に小塚選手が選ばれるだろうと思っていたんですが、ふたを開けてみると決まったのは高橋選手でした」(スポーツ紙関係者)
その決定に悔し涙を流した小塚は、当時、「いろいろ思うことはあるけど言わない」とこぼしていた。
「連盟側は高橋選手を選んだ理由を“精神的支柱”などと説明したけれど、それはあらかじめ決められていた選考基準にはないものでした。もちろん、スピードスケート出身の橋本さんの一存で代表が選ばれるということはありませんが、もともと“高橋びいき”といわれていましたし、今回こういった写真が出回りましたから、“やっぱり何かあったのかも?”などと勘ぐられるのは仕方ないのかもしれません」(フィギュア関係者)
さらなる疑惑噴出を避け、この騒動を収束させるためにも、橋本氏の退院が待たれる。
※女性セブン2014年9月11日号