メロンパンといえば、人気の定番パンだが、その定義は、実はゆるい。そもそもメロン味ではなく、関西では紡錘形でクリームや白あん入りをメロンパンと呼び、円形のメロンパンはサンライズと呼ぶ地域も。
「基本はバター風味で、丸パンの上にビスケット生地がかかってグラニュー糖がふってあるのが一般的。格子模様はあったりなかったり」(NPO法人こんがりパンだパンクラブ代表・ひのようこさん)
昭和の初め、円形に格子模様でマスクメロンに似せた東に対し、西はマクワウリ似のラグビーボール形を採用している。
■メロンパン(169円、広島県『メロンパン』)
1936年以来の製法を守る、西のメロンパンの代表格。パン成形にお子様ライスの型を使ったのは先代のアイディアだ。「重量感たっぷりのカスタードクリームと柔らかパン生地の相性が絶妙」(ライター・北)。