スーパースター、売れっ子芸能人となると、熱狂的ファンに追っかけられたり、トラブルが生じるとニュースになったりと「有名税」が生じる。だが、その一方でそれを遥かに上回る「役得」があることをご存じでしたか? われわれ一般人には、うらやましい限りのエピソードの数々を3人の芸能関係者による座談会で紹介します!
【座談会メンバー】
・グラビアアイドル A子(20代)
芸歴3年の駆け出し芸能人。売れていなくても、若さと美貌を武器においしい体験をしてきた。
・大物俳優マネジャー B夫(50代)
数々の主演ドラマをこなしたベテラン俳優のそばで15年。おこぼれのおいしい目は数知れず。
・本誌ベテラン記者 C美(50代)
芸能記者歴30年。仕事からプライベートまで現場取材で目にしてきた芸能人のおいしい体験を語る。
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A子:まだ芸能界で売れていないんですけど、それでも芸能人としておいしい体験をしています。最近、健康的なグラビアアイドルで売っていこうと、日焼けサロンに通い始めたんです。お店に自分の職業を話したら、なんと「ずっと無料でいいよ。売れたらうちの店を宣伝してね」と言ってくれて、それからフリーパスです。
B夫:フリーパスといえば、うちの俳優の行きつけの高級イタリアンは、どんなに混んでいても優先して入れてくれる。しかもたいていワイン1本サービス付き。
C美:実際に昨年末、そういった現場を見たことがありました。寒い思いをしながら、外で待つ人がいるなかで、芸能人がさっそうと店内に入っていった。頭にきて「不公平ですよ!」とお店に文句を言ったんです。そのときの店側の言い訳が「ファンのかたが集まってきたら、並んでいる皆さんのご迷惑になりますし、何かあると危険ですから」って(笑い)。危険って意味がわからない!
B夫:遊園地の行列も並ばずにすむことが多いよね。
A子:私はレストランではないけど、クラブは無料で入れてすぐにVIPルームに通してくれます。
B夫:ディスコが全盛だった時代は景気がよかったし、もっと特別扱いをされていたよ。フルーツの盛り合わせが出てきて、たまに高級寿司の出前がサービスで出てきた。当時のディスコは、芸能人のランクによってサービスを変えていた。シャンパンつきのVIP扱いを受けたのは、俳優やアイドル、歌手。お笑い芸人はいちばん下のランクで、ポップコーンすら出てこなかったそう(笑い)。
C美:無料でプレゼントされるのが当たり前の世界ですよね。ゴルフ好きのある大物俳優は、ウエアからクラブ、ボールまですべて、メーカーやファンからのプレゼント。「一回もゴルフ関連グッズは買ったことがない」と自慢気に話していた。
A子:この前、ドラマに端役で出演した時に、ロケ先で主演女優さんが携帯用マッサージ器を持参していたんです。その女優さんは「テレビでこのマッサージ器が好きと話したら、新製品が出るたびに送ってくれる」と言っていました。
B夫:今はネットを通じておいしい思いをすることも多い。最近、うちの俳優がブログを始めたんだけど、「あるお店のスイーツが好き」と書いたら、その翌日、店から大量のスイーツが事務所に届いた。それから定期的に送られてくる。
A子:うらやましい!
B夫:いや…ファンからの差し入れもそのスイーツばっかりになったので、「別のスイーツが今のお気に入り」と書いたら、また同じようなことが起こったんだよね…。最初のスイーツはいまだに送られてくるし、事務所がスイーツだらけ。本人は「もう好きなものが書けない」とぼやいていた(笑い)。
※女性セブン2014年9月11日号