挙式当日の8月24日午前10時半、雅楽が鳴り響くなか、中袴姿の新郎・K(30才)に続き、白無垢姿の新婦・麻里が東京・赤坂氷川神社本殿に姿を見せた。
式には新郎新婦の親族、友人など35人が出席。麻里を溺愛する父・関根勤(61才)は大粒の涙を流していることだろうと思ったが、終始笑顔を浮かべ、万感の思いを抱きながら、愛娘の門出を祝福した。
2009年12月、麻里がパーソナリティーを務めるラジオ番組での共演をきっかけに交際をスタートさせたふたり。しかし、結婚までには紆余曲折があった。
「まず2011年1月から約2年間、Kさんは韓国人男性の義務である兵役に就いたため、離ればなれの生活を余儀なくされました。
兵役を終え、Kさんが日本での歌手活動を再開させると、ふたりの交際が明るみに出たんですが、多くのメディアが日本と韓国の国際結婚の難しさを指摘し、不安視する声も聞かれました」(芸能関係者)
実際、日本と韓国では結婚観が全く異なる。
「韓国人の結婚には親、家族が口出しするのは一般的で、特に男性が結婚する場合には、母親の意見が絶対で、親に反対されて破談になるケースも少なくありません。それに兵役義務もあり、男尊女卑の考えが根強く残る韓国では、女性が男性を立てるのが当たり前なんです」(在韓ジャーナリスト)
しかし、今回の麻里とKの挙式は日本流の形式。これについてKの知人がこう話す。
「Kさんからの提案だったようです。彼は“自分の活動拠点は日本だから、まず日本で式を挙げよう”って。それで韓国から親族を呼んだみたいなんです」
新郎の男気によって実現した脱・韓流婚。きっと麻里や勤にしてみれば思いもよらないことだったろう。
とはいえ、「食事は目上の人が箸をつけるまで食べてはダメ」「女は家族以外の男性にお酌してはいけない」など、日本では考えられない掟が数多くある韓国人男性との結婚生活。
いつも笑顔で元気な麻里だが、心の中ではきっと不安を感じていたに違いない。結婚前夜、母は麻里と一緒に日課にしている犬の散歩に出かけた。約1時間の語らいの時――嫁ぐ娘との最後の夜に母もまた万感の思いを胸に、やさしく彼女を励ましたのだろう。
※女性セブン2014年9月11日号