いよいよ佳境を迎えるNHKの朝ドラ『花子とアン』。同作で「言葉の乱れは精神の乱れ!」と、甲州弁訛りの花子(吉高由里子)を厳しく指導する女学校の先輩、白鳥かをる子を演じたハリセンボン・近藤春菜。再登場を願う声も少なくないが果たして…。近藤がその可能性と吉高に対する思いについて語る。
* * *
街を歩いていると、役名で呼びかけられることも増え、登場人物として生きられたようで嬉しいです。でも、撮影は緊張の連続でした。主演の吉高さんとはもともと仲がよく、畑違いのドラマで共演することが照れくさくて…。朝ドラの主演という重荷を背負った彼女の顔に泥を塗るまいと緊張して、シリアスなシーンで吹き出したり、セリフが飛んでしまうこともありました。
吉高さんはフランクに見えて、実は皆に気を使う座長らしい人。共演者の皆さんと飲みに行くと、吉高さんは座長の責任感からか、普段より酔いがまわるのが早い気がしました。私のクランクアップでは号泣してくれたんです。相手役としてやりづらいだろうと思っていましたから、“役として見てくれたんだ”と感激しました。2日後に2人で飲みに行き、スタッフに“あの涙は何だったの!?”と苦笑いされましたが(笑い)。
こうして思い返すと楽しい思い出ばかり。前作の朝ドラ『ごちそうさん』に出演した原田泰造さんから“クランクアップ後に呼んでもらえることもある”と聞き、最後に白鳥さんの幸せも描かれてほしいと期待しています(笑い)」
※女性セブン2014年9月11日号