10月から始まる新ドラマのラインアップが明らかになってきた。中でも注目を集めているのが水曜10時に激突する「はるかVSエリカ」の人気女優対決だ。
綾瀬はるか(29)が主演するのは日本テレビ系の『きょうは会社休みます。』。男性経験のないアラサー処女の青石花笑が21歳の大学生・田之倉悠斗と結ばれるラブストーリーで、人気少女マンガが原作だ。日本テレビ局員がいう。
「綾瀬さんは過去に日テレの水曜10時枠で放送された『ホタルノヒカリ』に主演。恋愛を面倒くさがる、だらしのない“干物女”を演じて話題になったこの作品は、続編も制作されて映画化もされました。今回も続編・映画化につながるヒットを狙っています」
綾瀬といえば主演した昨年のNHK大河ドラマ『八重の桜』が評価され、年末の紅白歌合戦でも涙の司会が話題を呼ぶなど、国民的女優にふさわしい活躍ぶり。そうなるとお色気シーンはあまり見られなくなるものだが、新ドラマでは「濡れ場」も期待できるという。
「激しいベッドシーンにはなりませんが、田之倉役の人気俳優・福士蒼汰に処女を奪われるシーンは話題になりそうです」(同前)
一方、沢尻エリカ(28)が主演するのはフジテレビ系の『ファーストクラス』。今年4~6月に土曜11時台の枠で放送されたドラマの続編だ。女の嫉妬が渦巻くファッション誌編集部での下克上の物語が話題を呼び、深夜ながら最終回は10.3%の高視聴率を記録した。フジテレビ局員が明かす。
「前回のキャッチフレーズが『私以外、全員悪女。』で、今回は『私含めて、全員悪女。』(笑い)。前回以上のドロドロの女の世界で沢尻さんが暴れ回るそうです」
連ドラで4か月後に続編が放送されるのは同局史上初の試みだという。
「『ファーストクラス』は亀山千広社長の肝いりドラマなんです。2006年に沢尻さん主演の映画『シュガー&スパイス』の製作を担当した関係で、沢尻さんへの思い入れが深い。10月クールの目玉として局を挙げて続編をプッシュします」(同前)
2007年の「別に」騒動がきっかけとなった活動休止や離婚騒動を乗り越えて、改めて女優としての商品価値を見定められている時期だけに、続編も成功させて完全復活への足がかりにしたいところだろう。
※週刊ポスト2014年9月12日号