内閣改造で支持率を回復したい安倍晋三首相だが、東京・渋谷駅前のスクランブル交差点近くに、かなり目立つ風刺画がお目見えしてしまった。
安倍首相が手にしているのは、今年の夏休みに首相在任中に初めて墓参りした祖父・岸信介の仮面。岸といえば米CIAから裏資金を受け取り、日米安保改定を強行した首相だが、祖父を追うように集団的自衛権行使に突き進む安倍を揶揄しているのだろうか。
風刺画を描いたのは「281_Anti nuke」なる謎のアーティスト。実は風刺画はすぐに貼れるようステッカーになっていて、東日本大震災以降、反原発や政権風刺の絵を描いては街で“発表”してきた。
交差点付近を探すと、案内看板の裏に双眼鏡を持った安倍首相の絵を発見。地図標識の上にも武器を持ったサンタクロースに扮した安倍首相の風刺画があった。無断でステッカーを貼る行為はもちろん違法だが、このような風刺画が出回るとは、そろそろ世間がそっぽを向き始めた証拠なのかも?
撮影■太田真三
※週刊ポスト2014年9月12日号