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盲導犬刺傷事件 飼い主「人間への傷害罪と同等の厳罰望む」

 7月28日、さいたま市に住む全盲の男性Aさん(61才)が連れていた盲導犬のオスカー(ラブラドールレトリバー・雄8才)が、何ものかに刺されるという事件が発生した。

 オスカーを刺した犯人について、埼玉県警の武南署は、現在、浦和駅周辺の防犯カメラを分析し、手がかりを探しているが、捜査は難航しているという。武南署の副署長が語る。

「全国から叱咤激励の電話が署にも多数届いておりまして、鋭意捜査中なのですが、事件の発生場所がまだ特定できていないんです。東川口駅から職場までの間の防犯カメラに、オスカーの右背中の血痕が映っているので、そこまでの間に刺されたのだろう、と。ですが、じゃあ実際にどこで、となると難しくて…。周囲で聞き込み調査をしていますが、残念ながら犯人に結びつく情報がありません。なので、いまはマスコミ各社に情報提供をお願いしているところです」

 仮に犯人が捕まったとしても、動物をケガさせることは、法律上「器物損壊罪」でしかなく、《3年以下の懲役または罰金30万円以下の罰金》という罰則で終わる。このことに、Aさんは憤りを隠さない。

「オスカーはペットではなく、私の体の一部ですよ。なぜそんな軽い罪でしかないのでしょうか。盲導犬は吠えないからと、安易な気持ちでやったのかもしれませんが、絶対に許せません。どうか犯人には、人間への傷害罪と同等の厳罰を与えてほしいです」

 そして9月1日、武南署が情報提供を呼びかける3000枚のビラを浦和駅と東川口駅で配布したところ、自らもらいに来る人々が殺到し、わずか30分ですべてのビラがなくなったという。

 9月3日にはさっそく、有力な情報が寄せられた。7月末に、東川口駅の隣の南越谷駅で、オスカーとは別の盲導犬とパートナーを追いかけ回していた、20才前後の長髪の男がいたのだという。

※女性セブン2014年9月18日号

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