最近、料理を提供する列車が増えたというのは旅行ジャーナリストの村田和子さん。
「地域の特性を出すには、やはり食。列車の中で、地元産の食材を使った料理やスイーツが味わえるのが魅力の1つ。その地域の名旅館や有名レストランが手がけるものも多く、車窓から広がる景色を見ながら味わうのは格別です」(村田さん)
■丹後くろまつ号(京都府)
『海の京都』を走るダイニングルームをコンセプトに、今年の5月運行を開始した『丹後くろまつ号』は、一両編成の特別列車。食事は「スイーツ」「ランチ」「地酒」の3コース(いずれも事前予約)で、丹後地域の名産が味わえると評判だ。
また、車窓からは日本三景のひとつ天橋立が見え、途中停車する久美浜駅では、名物『鯛せんべい』など地場産品を販売する『駅市』も開催され、新たな京都の魅力が垣間見られる。
【区間】1号は福知山駅~天橋立駅、2号は豊岡駅~西舞鶴駅、3号は天橋立駅~豊岡駅で、各1日3便
【所要時間】 約1時間22分~約2時間29分。
【料金】大人4000~1万円、子供3600~9400円
■越乃Shu*Kura(新潟県)
地酒の無料試飲ができるほか、かんずりさきいか(500円)など、地元の食材を使ったおつまみも楽しめる。また沿線には、日本一海に近い駅として有名な『青海川』など名所もあり、おなかも心も大満足だ。2号車のサービスカウンターでは、常時5種類の銘柄が味わえる(別料金)。
【区間】高田駅~十日町駅間を土日祝1日1往復
【所要時間】約3時間
【料金】大人6400~6800円、子供3600~3800円
※女性セブン2014年9月18日号