「餅は餅屋」「馬は馬方」──では、お金のことは誰に聞くのがいちばんか? 答えは銀行員。実は銀行で働くほとんどの人がかなりのお金を貯めているのだという。そこで、元銀行員にお金が貯まる買い物の秘訣を聞いた。
今回、お話を聞いたのは2人。1人は、メガバンクで本店融資を担当していた長岐隆弘さん。現在は独立し、マネー戦略プロデューサーとして、活動中。『銀行員だけが知っている なぜかお金に好かれる人の小さな習慣』(PHP文庫)が話題になっている。
もう1人は、三井住友銀行に25年勤め、東京・神奈川では支店長も経験している菅井敏之さん。2008年に銀行を退職して起業。今年3月には『お金が貯まるのは、どっち!?』を上梓した。
お2人の銀行員としての経験から導き出された買い物の秘訣は以下の通りだ。
【無駄のない買い物にする3つの新習慣】
●金額を時給に換算
物の値段を見た時に銀行員がまず考えるのが、その商品が「時給にすると何時間分か」ということ。そう考えれば、簡単には無駄遣いはできない。
●ボーナスで家族旅行
贅沢しているようで、家族で行けばバラバラで行くより安上がり。普段から家族の絆を大切にしている人からはお金も簡単には逃げていかない。
●時計や服はブランド品
銀行員は意外とブランド品の時計や洋服を身につけている人が多い。金額を見て考えるのではなく、自分に本当に必要かを考えて買い物をしている証拠なのだ。
さらに、こんなことをしていたらお金が貯まらない、という悪習慣も紹介しよう。
【思わずやってしまう3つの悪習慣】
●セットメニューを頼む
「プラス100円で飲み物が付きます、大変お得ですよ」と言われ、単品なら300円のコーヒーを注文。…でも、そのコーヒー、本当に飲みたかった? セットの誘惑に負けて余計なものを買っているようでは貯金の道は険しい。
●安売りチラシを見比べる
スーパーのチラシを穴が開くほど見比べて買い物に励むのもいいが、労力の割に大きな節約につながらず、あげく、購買意欲がそそられて…。
●お昼をコンビニ弁当で済ます
夫や子供がいないお昼は、つい面倒くさくなってコンビニ弁当に。でも、コンビニは誘惑がいっぱい。気づけばレジ袋に飲み物やお菓子が入っていることも。
※女性セブン2014年9月18日号