高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、朝日新聞の従軍慰安婦報道問題についてお訊きましました。
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──従軍慰安婦報道についてお話をうかがいたいと思います。8月5日に朝日新聞が、慰安婦問題に関する記事に誤報があったとして一部を撤回し、検証記事を掲載しました。
高須:いやあ、朝日新聞は醜いよね。誤報だとは言っているけど、言葉尻でごまかして、逃げまくっているようにしか見えないよ。まあ当たり前なんだろうけど、テレビ朝日も完全スルーだもんな。
──検証記事は朝日新聞のウェブサイトにも掲載されていたのですが、8月5日の段階で英語版はありませんでした。8月22日になって、やっとウェブサイト限定で英語版が公開されています。
高須:それもなんだか潔くないよね。もう開き直って謝るべきだと思うよ。誤報なんて、実際にはよくあることでしょ。それをしっかり認めて謝れば、まだ許される。でも、朝日はそういう態度には見えないしねえ。
──慰安婦問題の根拠となっていた証言は間違っていたと認めましたが、慰安婦問題そのものは存在しているというスタンスは貫いていますしね。
高須:そう。あと、従軍慰安婦問題が存在するっていう根拠として、「白馬事件」が引き合いに出されることがあるでしょ(1944年にインドネシアで日本軍人がオランダ人女性を慰安婦として強制連行したという事件。1948年のバタビア臨時軍法会議で11人が有罪になった)。朝日新聞も当時(1992年7月ごろ)報道していたけど、これもなんだか納得いかない。
そもそも、この白馬事件そのものも怪しいみたいだけど、仮に本当だったとしても、それがどうして韓国の従軍慰安婦問題に繋がるの? だって、白馬事件は一部の軍人がやった事件で、日本軍全体の犯罪ではないんだよ。1人の警察官が電車の中で痴漢をして捕まったからって、日本の警察全体が痴漢をしてることにはならないでしょ? 「一部の軍人がインドネシアで強姦しているので、日本軍は軍全体主導で韓国人女性を性奴隷にしています」って、どう考えても飛躍してるよね。
──まだまだ不自然な点はあるような気もしますね。
高須:TBSがオウム真理教の幹部に坂本弁護士の取材VTRを放送前に見せていたことが発覚した時に、筑紫哲也が『NEWS 23』で「TBSは死んだに等しい」って言ったでしょ。少なくとも『報道ステーション』であれくらいのことは必要だと思う。このままだと部数もどんどん減ってきちゃうんじゃないの?
──確かに、厳しい状況になるかもしれないですね。
高須:今ここで過去の記事を大胆に検証して、謝罪しまくれば、逆に「よくやった!」って見直してもらえるかもしれないのにね。
ただ、安倍さんにとってもチャンスだよ。今、慰安婦問題で証人喚問をすれば、支持率もグンと伸びるでしょう。韓国からは大ブーイングになるけど、それ以上に指導力を見せつける大チャンス。そもそも韓国も朝日新聞の記事を慰安婦問題の根拠にしていたんだから、韓国も騙されてたってことで、被害者だしね。
──朝日新聞が謝罪をすれば、韓国も納得するかもしれない、ということですね。
高須:そうだよ。それにしても、戦時中の朝日新聞は、大本営発表をそのまま載せていたはずなのに、どうしてこうなっちゃったんだろうね。社旗も旭日旗なのに、韓国は朝日新聞にはまったく文句を言ってこないし(苦笑)。そもそもどうして旭日旗のままなのかもよく分からない。旭日旗が日本の軍国主義の象徴というのであれば、韓国は朝日新聞を批判するべきだし、朝日新聞は旭日旗をやめるべきだよ、
でも、もしかしたら、今の朝日新聞は仮の姿なのかもね。何らかの事情があって今は左寄りになっているけど、本当は戦時中と同じで右寄りのままで、いつかそっちに戻るチャンスを狙っている、みたいな。で、その時のために旭日旗は残しているって…完全に妄想だよ(笑い)。
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朝日新聞の慰安婦問題検証記事は、まだまだ十分ではないと感じている様子の高須院長。日本の名誉のためにも、国会での証人喚問は是非とも行ってもらいたいところだ。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。