ビジネス

朝日慰安婦問題に高須院長「証人喚問すれば安倍支持高まる」

朝日慰安婦問題について持論を展開した高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、朝日新聞の従軍慰安婦報道問題についてお訊きましました。

 * * *
──従軍慰安婦報道についてお話をうかがいたいと思います。8月5日に朝日新聞が、慰安婦問題に関する記事に誤報があったとして一部を撤回し、検証記事を掲載しました。

高須:いやあ、朝日新聞は醜いよね。誤報だとは言っているけど、言葉尻でごまかして、逃げまくっているようにしか見えないよ。まあ当たり前なんだろうけど、テレビ朝日も完全スルーだもんな。

──検証記事は朝日新聞のウェブサイトにも掲載されていたのですが、8月5日の段階で英語版はありませんでした。8月22日になって、やっとウェブサイト限定で英語版が公開されています。

高須:それもなんだか潔くないよね。もう開き直って謝るべきだと思うよ。誤報なんて、実際にはよくあることでしょ。それをしっかり認めて謝れば、まだ許される。でも、朝日はそういう態度には見えないしねえ。

──慰安婦問題の根拠となっていた証言は間違っていたと認めましたが、慰安婦問題そのものは存在しているというスタンスは貫いていますしね。

高須:そう。あと、従軍慰安婦問題が存在するっていう根拠として、「白馬事件」が引き合いに出されることがあるでしょ(1944年にインドネシアで日本軍人がオランダ人女性を慰安婦として強制連行したという事件。1948年のバタビア臨時軍法会議で11人が有罪になった)。朝日新聞も当時(1992年7月ごろ)報道していたけど、これもなんだか納得いかない。

 そもそも、この白馬事件そのものも怪しいみたいだけど、仮に本当だったとしても、それがどうして韓国の従軍慰安婦問題に繋がるの? だって、白馬事件は一部の軍人がやった事件で、日本軍全体の犯罪ではないんだよ。1人の警察官が電車の中で痴漢をして捕まったからって、日本の警察全体が痴漢をしてることにはならないでしょ? 「一部の軍人がインドネシアで強姦しているので、日本軍は軍全体主導で韓国人女性を性奴隷にしています」って、どう考えても飛躍してるよね。

──まだまだ不自然な点はあるような気もしますね。

高須:TBSがオウム真理教の幹部に坂本弁護士の取材VTRを放送前に見せていたことが発覚した時に、筑紫哲也が『NEWS 23』で「TBSは死んだに等しい」って言ったでしょ。少なくとも『報道ステーション』であれくらいのことは必要だと思う。このままだと部数もどんどん減ってきちゃうんじゃないの?

──確かに、厳しい状況になるかもしれないですね。

高須:今ここで過去の記事を大胆に検証して、謝罪しまくれば、逆に「よくやった!」って見直してもらえるかもしれないのにね。

 ただ、安倍さんにとってもチャンスだよ。今、慰安婦問題で証人喚問をすれば、支持率もグンと伸びるでしょう。韓国からは大ブーイングになるけど、それ以上に指導力を見せつける大チャンス。そもそも韓国も朝日新聞の記事を慰安婦問題の根拠にしていたんだから、韓国も騙されてたってことで、被害者だしね。

──朝日新聞が謝罪をすれば、韓国も納得するかもしれない、ということですね。

高須:そうだよ。それにしても、戦時中の朝日新聞は、大本営発表をそのまま載せていたはずなのに、どうしてこうなっちゃったんだろうね。社旗も旭日旗なのに、韓国は朝日新聞にはまったく文句を言ってこないし(苦笑)。そもそもどうして旭日旗のままなのかもよく分からない。旭日旗が日本の軍国主義の象徴というのであれば、韓国は朝日新聞を批判するべきだし、朝日新聞は旭日旗をやめるべきだよ、

 でも、もしかしたら、今の朝日新聞は仮の姿なのかもね。何らかの事情があって今は左寄りになっているけど、本当は戦時中と同じで右寄りのままで、いつかそっちに戻るチャンスを狙っている、みたいな。で、その時のために旭日旗は残しているって…完全に妄想だよ(笑い)。

 * * *
 朝日新聞の慰安婦問題検証記事は、まだまだ十分ではないと感じている様子の高須院長。日本の名誉のためにも、国会での証人喚問は是非とも行ってもらいたいところだ。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

 昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。

関連記事

トピックス

初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
ピーター・ナバロ大統領上級顧問の動向にも注目が集まる(Getty Images)
トランプ関税の理論的支柱・ナバロ上級顧問 「中国は不公正な貿易で世界の製造業を支配、その背後にはウォール街」という“シンプルな陰謀論”で支持を集める
週刊ポスト
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン