サッカー日本代表の10番を背負っていた香川真司(25)は実に3年半ぶりの招集見送り。さらに3季目を迎えた英マンチェスター・ユナイテッドでレギュラー争いに敗れ、古巣の独ドルトムントに放出された。4年前に香川の才能を開花させたクロップ監督はトップ下での起用を明言したと報じられたが、レギュラー獲得はそう簡単ではなさそうだ。
「ドルトムントはケガ人が続出した昨シーズンの反省から補強を進め、選手層を厚くしている。香川がいた2年前とはメンバーが様変わりしています。トップ下を務めるアルメニア代表ムヒタリアンやドイツの至宝といわれるロイス、同じくドイツ代表ギュンドアンなど中盤はタレント揃い。いくら2年前に大活躍した実績があっても、レギュラーを約束されるほど甘くありません」(サッカージャーナリストの渡辺達也氏)
ドイツリーグの現況も香川には向かい風となる。
「今年から大迫勇也や原口元気ら代表クラスの若手FWが続々と参戦している。これまでマンUという世界的クラブに所属していたから文句なしで代表に呼ばれていたが、今後は他の日本人選手を凌駕する活躍を見せないと存在が埋没してしまう。そうなれば代表復帰は遠のくだろう」(同前)
※週刊ポスト2014年9月19・26日号