香川真司(25)が3年半ぶりの招集見送りとなり、3季目を迎えた英マンチェスター・ユナイテッドではレギュラー争いに敗れ、古巣の独ドルトムントに放出された。一方、「明」のスタートとなったのが本田圭佑(28)。伊ACミランの開幕戦では先制点を挙げて勝利に貢献した。開幕前から本田が好調を維持できた理由をサッカー担当記者が解説する。
「今季から就任したインザーギ監督が本田の技術やプロ精神に惚れ込み、プロジェクトチームを作ってW杯後の本田の肉体面を完璧にケアしたんです。現在の活躍はクラブ側の全面バックアップのおかげです」
さらに日本代表でも本田を後押しするのがアギーレ監督の戦術だ。
「監督就任会見で『基本システム』と明言した4-3-3はミランが採用するシステムと同じなので、本田はすぐにフィットできる。一方、このシステムには香川が望むトップ下のポジションはない。ザック時代に慣れない左サイドで輝けなかったように、アギーレジャパンでも香川の活躍の場は限られそうです」(同前)
代表チームでは初招集の若手からブラジルW杯や欧州サッカーについて質問攻めにあったという本田。まだまだ「王様」として君臨しそうだ。
※週刊ポスト2014年9月19・26日号